trip07 ページ7
みたところアパートらしい。
私の手元にある新聞は10枚近くある。恐らく住人の数の分。
赤い屋根がとてもファンシーだ。なんとかファミリーに出てくるドールハウスみたい。
店員さんから聞いたのだが、ここの住人さんは当番制で、新聞を受け取りに来るだとか。
なのでちょっと待っていると、扉がギィと開いた。
「新聞ありがとうございま〜……あれ？」
予想外の展開に、力を失った私の手から、スルリと新聞は滑り落ちた。
バサリ、と地上へと無様に降り立つ新聞。
直後。 私の心臓は、ドクンと飛び上がった。
・
・
いやああああああああああああああああああ！！！
・
・
叫び声が喉から飛び出そうになるが、ご近所の迷惑となるので、両手でそれを静止させた。
グルグルと渦巻く視界から、かろうじて察した人物。
そう。 松風天馬。
・
「あ〜、キミは昨日の子だよね？」
ニコニコと笑みを浮かべながら歩み寄る松風天馬。
「ひぃぃ…」と情けない声をもらしながらコクコクとうなずいてみせる。
やめてくださいよ。勘弁してください。怒りますからね？
もう二度と会わない、いや会うかと寝る前に誓ったはず。
祈りは届かなかったのか…。もしくは神様のイタズラか……。
・
「朝早くから配達してるの？」
知らない間に目の前まで来ていた松風天馬。
両手には、先程私が落としてしまった新聞がおさまっていた。拾ってくれたのだろう。
「はい…そうです……」
震え声で返事をする。
運がいいのだか悪いのだか分からなくなってきた。
「えらいなぁ〜」と素直に私を褒めてくれる声は、全く癒しになんかならない。
・
「この辺に住んでいるの？」
「はぁ、まぁ…。はい…。何でですか？」
「うん。ちょっと気になったから」
何故こやつはこんなにもフレンドリーなんだ…。羨ましい人間性をお持ちのようで…。
・
「サッカー部でキミの事話題になってたよ」
・
衝撃の告白に、ビクリと大胆に肩が揺れた。
まぁな…。叫んだ後怪しい人ではない発言して逃げ去る人って、記憶に焼きつけられるよね。
悪い意味でさ……。
羞恥心が込み上がり、立ち話どころではない状態となった。
「はぁ…。では失礼いたします」
そそくさと逃げ出そうとすると
・
「名前、教えてほしいな…」
・
・
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
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ハル(プロフ) - 久振りに素晴らしい作品を読ませてもらい、感動しています。なんと言って良いか、言葉が見つからず、只々、面白いの一言に尽く作品でした。ありがとうございます。 そして最後に一つ、どうか早く続きを読ませてくださいm(_ _)m (2015年3月14日 17時) (
レス) id: 6a421b55e4 (このIDを非表示/違反報告)
涼坂くんだぜっ！((誰だよ - うん、ホントお願いします。できるだけ早く更新してくださいな・(.°´д`°.)・ｳﾜｧﾝ (2014年8月24日 21時) (レス) id: 2925a1fd16 (このIDを非表示/違反報告)
蘭菜(プロフ) - はじめまして(*′艸｀) (2014年8月1日 14時) (レス) id: 91cef8ab58 (このIDを非表示/違反報告)
夏木あらた。(プロフ) - はじめまして。今までのトリップ小説のほとんどが腐女子設定でしたが、この小説はイナGOを知らない設定なので、新鮮というか現実的で面白いと思います！ これからも更新を頑張ってください、応援しています＾＾ (2014年4月5日 11時) (レス) id: 9ce55641a3 (このIDを非表示/違反報告)
風鈴(プロフ) - わー!すごい面白いです!先が気になります!更新頑張ってくださいね!! (2014年4月3日 2時) (レス) id: fb73a6d363 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：俺屍 | 作成日時：2014年3月7日 18時
