夢の中で… ページ20
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「あれっ…ここは…」
「よっ、A!」
「令くん!」
ん、待てよ?
令くんがいる、という事は…
「ココは天国。そしてコレは夢ね!」
「大正解。」
「やっぱり!」
寛いだ体制で、拍手を送ってくれた令くん。
図に乗って、お馴染みの名探偵のポーズをとる。
「どした?あの頃とはえらく違うな。」
「…変わったんだ私。降谷さんのおかげで。」
「降谷さんねぇ」
「あっ、勿論令くんに会えた事はすごく嬉しいよ!」
わざと不貞腐れたような態度をとる令くん。
でもすぐに、悪戯っ子のような笑顔で笑った。
「降谷さん言ってたよ。令くん、絵に描いたような完璧人間だねって!」
「マジか!嬉しいけど複雑…(笑)」
「素直に受け取っていいんだよ」
よくわからないけど…
夢の中の令くん、降谷さんを知ってる設定なのかな…?
「だってアッチの方が完璧人間じゃん?」
「降谷さんが?」
「うん。」
そっかー…
「そうだよね、わかる!」
「ちょっとはフォローしよーぜ…(笑)」
「ん?」
夢の中の令くん、ちょっと変。
「…私ね、びっくりしたんだよね。」
「何が?」
「だって、降谷さんも"
「ははっ、すごい偶然だよな(笑)」
「名字も似てたし!」
この事を、1番伝えたかったのは令くんだから…
夢の中だけど、ちゃんと言えて良かった。
「降谷さん、Aの事大切にしてくれて安心した。」
「…そうなのかな」
私、降谷さんに大事にしてもらってるんだ…
「令くんから言ってもらえて嬉しい…」
「うーん…」
「令くん?」
「いや、ちょっと嫉妬しちゃうなーって」
「??」
夢の令くん、やっぱり変。
「あー、でもね…今日はちょっと」
「どした?」
「降谷さん、すごーく忙しいのは承知済みなんだけど…」
「……」
「ポンポンッて、既読はすぐつくのに、返事がなくて…」
「A、それは「わかってるよ…」
わかってる…
こういうの、ちょっと面倒くさいってのもわかってる。
……けど、さ。
「……私「あー、ますます嫉妬しちゃう」
へ?
「それだけAが、人に興味を持つようになるなんて」
「令くん…」
確かに…そうかも。
「んじゃ、Aはそろそろ戻りな。ずっとここへいてはいけません!」
「うん、わかった。」
ありがと、令くん。
またね。
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juno108(プロフ) - とっても面白いです!続きがすごく気になります! (2020年5月20日 13時) (レス) id: 73960369a7 (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろかったです。続きが早く読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年2月11日 21時) (レス) id: 70b86fd223 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴこ | 作成日時:2019年1月13日 2時