救世主…? ページ6
『(ゆっくり、落ち着け)』
Aはジンに気づかれないように静かに深く呼吸をして自身を落ち着かせ『あの女?』と知らないふりをする
そして、逸してしまった視線を再びジンに合わせた
今にも足が竦んでしまいそうで、立てていることが奇跡だと思う
ジンは表情を変えず、一歩…また一歩とAに近づく
『(落ち着け、落ち着け…!)』
手を伸ばしたら届きそうな距離になったとき
ジンの後方から「アニキ!」と聞こえて、そちらに目線を向ければジンとは対照的に背は低いが体格の良い男‘ウォッカ’が走ってくる
ウォ「アニキ!早くしねぇと、あの女逃げるかもしれませんぜ?」
ジ「フン、妹のためにあそこまでする女だ」
そう安々と逃げないだろう、と急かすウォッカにジンはニヒルに笑いながら言う
ジ「おいウォッカ、この女いい目をしている。組織にとって有益になるかならないかテメェで判断して始末しろ」
俺は先に行ってるぞ、と言ってジンは立ち去ってしまった
『(まだ難は去っていない…どうしよ……)』
万事休すかと思ったとき「よく災難を呼ぶわね」とウォッカから‘女性の声’する
Aは目を丸くして驚くと、ウォッカは自分の首に手を持っていきベリベリッと音を立てながら皮を剥いだ
『あ、あなたは……』
ベ「Hi〜、デイジー♡」
なんとベルモットがウォッカに変装をしていたのだ
『なんでここに…?』
ベ「本当は‘ある命令’でここにいるんだけど、かわいいかわいい私のデイジーがジンに食い殺されそうになっているとこを見つけてね」
あのままだったら私がジンの息の根を止めてたかも、とベルモットは煙草を取り出し火を点け、ふかしながら怖いことを平然と言う
『また、助けてくれたの…?』
なんでそこまでして?とAは不思議そうにベルモットに問いかける
ベルモットは目を細めフッと笑いながらAの頭を撫でながら「秘密♡」とイタズラっ子のようにウィンクをした
先程までの恐怖心で血の気が引いてたのにベルモットがあまりにもキレイで可愛く見え今度は身体中が熱くなるほど火照った
1095人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サンスー(プロフ) - bloomさん» こんにちは、コメントありがとうございます!こちらこそ呼んでいただいて大変嬉しいです(*^^*) (6月22日 22時) (レス) id: b851a5fde3 (このIDを非表示/違反報告)
bloom(プロフ) - こんにちは。たくさんお話更新嬉しいです。これからどうなるのかとても楽しみにしています。思わず吹き出してしまうような場面があったり、心情があったり、とてもワクワクしながら読ませて頂きました。 (6月22日 15時) (レス) id: 11ae776bcd (このIDを非表示/違反報告)
サンスー(プロフ) - うたプリ大好き?さん» コメントありがとうございます!更新遅くて本当に申し訳ないです(;_;) (6月20日 19時) (レス) id: b851a5fde3 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (6月6日 22時) (レス) @page41 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
サンスー(プロフ) - ユナ@前垢消えたさん» コメントありがとうございます!なんと嬉しいお言葉…(T_T)更新遅くて申し訳ないですが頑張ります! (5月20日 10時) (レス) id: b851a5fde3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サンスー | 作成日時:2022年12月4日 19時