【名探偵コナン】ラプソディー3【警察学校組】

既に事件は発生して解決されていた ページ17

赤井たちが立ち去ってからどれ位経っただろうか………



Aは涙も引っ込み、我に返ったときは自身の頭から足先までずぶ濡れなことに気づいた





『うわ、これじゃあ劇場戻れないよね……』



スマホで時間を確認すると既に21時を回っており、新一たちから幾度とない連絡が入っている





『やば…心配かけちゃった』



Aは急いで劇場に戻るが、劇場前にはたくさんパトカーが停まっており中に入ろうとしても現地の警察官に足止めをされ何かあったのだと察した



しばらく野次馬の中で待っていると新一たちが出てきて、Aは新一たちが無事なことを確認できて胸を撫で下ろす



新「Aさん！？どこ行ってたんだよ！」


『ごめんね？ちょっと外の空気吸おうと出てたら気づいたら開演時間過ぎてて…』


心配したんだぜ？という新一にAはさっきの出来事を隠す嘘を言った




新「それに結構ずぶ濡れじゃねーか！？」


有「やだ、本当！？」


Aの惨状を見た有希子は劇場のスタッフからタオルを借りてくると言って戻っていった



蘭「……………」


『………蘭ちゃん、大丈夫？』



何も発しない蘭を見て心配するが、新一に「さっきまで殺人現場に居合わせてたから少し疲れが溜まったんだよ」と言われた



有「新ちゃん、あとは宜しくね」


有希子は自分はこれから事情聴取だと言ってパトカーに乗り、Aたちに先にホテルに行くように言った





『新一くん、劇場から借りたタオル返してくるから蘭ちゃんと先に帰ってて？』



蘭「え、待ってるよ！」



『蘭ちゃんも体調良くないみたいだし、すぐ追いかけるから』


ね？と言えば新一は蘭を連れてタクシーに乗る



新「Aさん、くれぐれも裏道とか通るなよ」



通り魔じゃなくてもアメリカの夜は危ねーんだから、と新一はAに釘を刺す





Aは大通りで絶対タクシーを捕まえるから大丈夫だよ、と念を押して新一たちを見送り、自分は劇場の中へと足を踏み入れ借りてたタオルを返した

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