捜査一課の黒羽さん 7【名探偵コナン】

FILE.284　業火の向日葵 ページ9

しばらくすると、携帯が震えた。画面を見ると、”江戸川コナン”と表示されている。警備室を出てから通話ボタンを押して、『どうしたの？』と尋ねる。

＜黒羽刑事、キッドが現れた！＞

『えっ？』

＜キッドカードが床に落ちてたんだよ！もうレイクロックにいるんだ！怪盗キッドが・・・・！＞

『・・・・わかった。それで今どこにいるの？』

＜2枚目の＜ひまわり＞が展示されているフロアだよ！＞

『ってことは地上6階ね。直ぐそっちに行くから待ってて。それと蘭ちゃん達には―――』

＜適当に誤魔化しておくよ＞

『うん、お願いね』




再び警備室に入り、鈴木相談役にキッドカードが見つかったことを報告する。


「なんじゃと！？それは本当なのか！」

『はい。コナンくんから連絡がありまして、2枚目の＜ひまわり＞の展示フロアの床に落ちていたと。今からあの子をここに連れて来ますので、その間に監視カメラ映像を確認していただけますか？』

「承知した」















コナンくんを警備室に連れて来て、再度キッドカードを見つけた経緯を説明してもらった。拾ったカードは机に置かれ、全員がそのカードを見ている。


「そうじゃったか・・・・・それと、お主がこわっぱを呼びに行ってる間に監視カメラを確認したんじゃが、誰が落としたか判別はできんかったそうじゃ」


鈴木相談役が険しい表情で告げると、「にしても、これはどういう意味だ？」と毛利さんが顔をしかめる。


カードにはこう書かれている。


”14=(11人+1人)+2人
15=(11人+1人)+2人+1人”



「無理矢理＜ひまわり＞と関連付けるなら、ゴッホの＜ひまわり＞には、15本の花を描いた絵があったはず・・・・」

「4枚目、5枚目、6枚目が15本の＜ひまわり＞の絵です」

「じゃあ14本の絵もあるのか？」

「それはなかったはずです」



松田の問いに岸さんが答えると、宮台さんが「いえ」と口を挟んだ。

「ゴッホの＜ひまわり＞は、14本と15本は同じという説があります。ゴッホは弟テオへの手紙に、15本のひまわりの絵を14本だと書いているんです」

「ゴッホは自分の描いたひまわりを数え間違えたのか？」

「そうかもしれませんが・・・・実のところ謎なんです」

『ではこれがひまわりの数だったとして、この後に続いている数字は一体・・・』

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