FILE.282 業火の向日葵 ページ7
美術館の警備室のモニターには、チケットの所有者び名前が映し出される。そこには、コナンくんや蘭ちゃん、少年探偵団の皆が映っていた。
毛利さんは、皆が来たことに驚きを隠しきれてなかったが、どうやら鈴木相談役が招待したらしい。
今のところ展示環境、セキュリティの両システムは完璧に作動している。中森警部達がモニターを注視しているため、その間にレイクロック美術館について、事前にもらっていた資料を再度見直すことにした。
鈴木財閥が所有する鍾乳洞を改良して作られており、地上8階に及ぶ建造物で、各階に1枚ずつ＜ひまわり＞が展示されている。各階にはらせん状のチューブ通路で移動していき、その通路には小型カメラが仕掛けられ、造花の向日葵でカモフラージュされている。提案者は宮台さんらしい。
観覧者が最下層の地下1階に集合すると、＜ひまわり＞は専用エレベーター第8展示室に移動し、屋上に出るエレベーターを待つ間に、7枚全てが揃った状態を見られるという仕組み。
また、＜ひまわり＞に異常があれば各種センサーが働き、即座に防火防水ケースに入る。盗まれたとしても、直ぐに防犯システムが作動し、出入口が全て塞がれる。その他、屋上に出るためのエレベーターと最低限の照明、セキュリティシステムは止まることはない。
自家発電にも対応していて、美術館前の湖から最上階の貯水槽に水を汲み上げておき、必要に応じて高低差を利用した水力発電が可能。これにより、観覧者を屋上に送り届けると同時に、＜ひまわり＞も特設レールを使い、地上の緊急脱出用保管庫に運び出される。
――――という難攻不落の要塞だ。
こんな状況下で、どうやって入場して盗むつもりだろう・・・・と考えていると、毛利さんが「あっ！！」と大声を上げた。
「どうした？」
「い、いや・・・・」
「全く騒がしいヤツじゃ」
呆れる中森警部と鈴木相談役を尻目に、監視カメラ映像を見ると、X線装置から出てくる工藤くんが映っていた。
あ、そういうことね・・・・
入館時のセキュリティと徹底した荷物検査、そしてX線検査によって変装での入館は不可能。となると、顔立ちが似ている工藤くんに成り済ますしかない。
いかにも快斗が考えそうな手ね・・・・
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セカイ(プロフ) - ちゃごいずごっどさん» コメントありがとうございます！更新がんばります！ (2月7日 21時) (
レス) @page46 id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃごいずごっど - 本当にとても素敵な作品でどんどん読み進めてました😭😭終始幸せな気持ちでいられます、、！！これからも無理のない範囲で更新頑張って下さい！！応援しています✨✨ (2月4日 20時) (レス) id: 9d6e955330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セカイ | 作成日時：2024年1月17日 0時
