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しばらくこの状態で通りを歩きながら、『ねぇ』と呼びかける。
『私、生まれて初めてだよ。こんな綺麗なイルミネーション見たの』
「・・・・それは言い過ぎじゃね？」
『今までもイルミネーションは何度か見てきたことはあるけどさ・・・・松田と見てる今が、一番綺麗』
恥ずかしくなってえへへ・・・と笑うと、少し間をおいて「・・・・その呼び方」と指摘された。
『・・・え？』
「別にさっきの犯人じゃねーけどよォ、ずっと俺のこと”松田”呼びじゃねーか。諸伏のことは”ヒロ”って呼んでるくせに・・・・・」
『・・・・もしかして、気にしてた？』
「いや？さっき事件の動機がそうだったから、言われてみりゃー俺達もそうだなって思っただけだ」
確かにそうかも・・・・しれない。
「それに・・・・・」
『それに？』
「あ、いや・・・・何でもねー」
松田はあからさまに私から視線を逸らし、「ホントきれーだな」とイルミネーションを見て呟く。
怪しい・・・・怪しすぎる。
『ちょっと、何隠してんのよ』
「別に何も隠してねーって」
『嘘つき。白状した方が楽だよ？じゃないと・・・・・』
「・・・・じゃないと？」
『班長から聞いちゃうよ？』
「オメェ・・・・このタイミングで他のヤツの名前出すか？普通」
『じゃあ教えなさいよー。それとも何？このまま同じ呼び方するよ』
「・・・別にいいけど？」
『そっかそっか〜。じゃあ、皆はヒロみたいに今後は名前かあだ名で呼ーぼうっと。それに、もっと他の刑事達と交流を深めて―――――』
「あ”？今何つった？」
『だ、か、ら〜。今後松田以外の人は、皆名前かあだ名で呼んで、他の刑事達と交流を―――――』
「それ、本気で言ってんの」
食い気味に返してきたと思ったら、繋いだ手が強く握られる。
その行動に私はニヤリと微笑む。
『別に本気じゃないけど？』
「・・・・は？」
『試したのよ』
「試すって――――――まさか！？」
目を丸くする様子に笑うと、「仕掛けたな！？」と言われた。
『教えてくれないソッチが悪い。さっき、私が他の刑事達と話している時、ずーっと見てたの気付いてるよ。というか、皆、普段あんまり話しかけてこないし。それ見て不安になっちゃったんじゃないの？私のことだーい好きだもんね』
『どうなのよ』と問い詰めると、顔を逸らした。
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セカイ(プロフ) - ちゃごいずごっどさん» コメントありがとうございます！更新がんばります！ (2月7日 21時) (
レス) @page46 id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃごいずごっど - 本当にとても素敵な作品でどんどん読み進めてました😭😭終始幸せな気持ちでいられます、、！！これからも無理のない範囲で更新頑張って下さい！！応援しています✨✨ (2月4日 20時) (レス) id: 9d6e955330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セカイ | 作成日時：2024年1月17日 0時
