FILE.320 謎解きは喫茶ポアロで ページ45
「―――ったく、刺す前にちゃんと話し合っとけよ」
「にしても、あの発言がなかったらわからねェまんまだったな・・・・・助かったぜ、萩原」
「そーお？俺としては思ったことを言っただけだけど・・・・役に立てたようでよかったよ！」
「事件解決してくれたお陰で、僕達も助かったしな」
「だね」
『あのー・・・談笑してるところ悪いんだけど、事件後の事情聴取があるからね？まだ帰せないよ？』
そう言うと、萩は「え〜、そうなの？」と残念がった。
「でも、早う行かんと帰りの新幹線が・・・・・」
『そっか、服部くんは大阪だっけ。じゃあ帰ってもいいよ？残った人達だけでやるから・・・・・』
「おおきに！」
服部くんはそれだけ言うと、そそくさとポアロを出て行った。
ホントに急いでたんだな・・・・
「じゃあ大積さん、行きましょうか」
「はい・・・・」
目暮警部が大積さんを連れて外へ出て行き、その後に続いていこうとする人物の首根っこをギュッと掴む。
『何こっそり帰ろうとしてんのかなぁ？萩？』
「ゲッ・・・・Aちゃん・・・・」
『帰さないって言ったわよね？』
微笑みながら言うと「ハハハ・・・・」と苦笑いする。『もう少し付き合ってもらうわよ！』と言うと「え〜〜〜〜？」という萩の声がポアロに響き渡ったのだった。
そして―――――
事情聴取が終わり、警視庁に戻ってくる頃にはとっくに退勤時間は過ぎていた。
「あれ？黒羽さんに松田くん・・・・まだ帰ってなかったんですね？」
『事件が起きちゃってね。今戻ってきたところなんだ。そう言う佐藤さんこそ、まだ帰ってなかったのね』
「はい。思ったよりも長引いてしまって・・・・」
「佐藤さーん？帰りましょー？」
話していると高木くんの声がした。
「今いくわ！それじゃあまた明日。お疲れ様でした」
『うん、お疲れ様』
高木くんの元へ駆けていく様子を見ていると、「黒羽さん！」と話しかけられる。
「こんな時間にすみません・・・資料作成終わったのですが・・・・」
『ありがとうございます。デスクに置いといてもらえますか？明日確認するので・・・・』
「わかりました！」
「黒羽さん！少しよろしいですか？」
『え、ええ・・・・』
戻ってくるや否や、他の刑事達からあれやこれやと報告を受ける。対応してる間にも、刻々と時間は過ぎていくのだった。
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セカイ(プロフ) - ちゃごいずごっどさん» コメントありがとうございます！更新がんばります！ (2月7日 21時) (
レス) @page46 id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃごいずごっど - 本当にとても素敵な作品でどんどん読み進めてました😭😭終始幸せな気持ちでいられます、、！！これからも無理のない範囲で更新頑張って下さい！！応援しています✨✨ (2月4日 20時) (レス) id: 9d6e955330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セカイ | 作成日時：2024年1月17日 0時
