FILE.318 謎解きは喫茶ポアロで ページ43
「で、でも俺、セロハンテープ何て持ってねぇし・・・」
「プレゼントの包み紙に貼ってあるだろーが。磨りガラスに貼って覗いた後で、剥がしてそれに貼り直したんじゃねーのか？」
「た、例えその小窓から覗けたとしてもよォ、暗闇で人を刺すなんて・・・・」
『だから、暗闇でも人を刺せるように練習したんじゃないんですか？1年前の劇で、こことそっくりの間取りのセットを作ったのなら、部室のどこかに寸法記録が残ってるはず。それを自分の部屋かどこかで同じ配置で机と椅子を並べてね』
「間取りがわかってたって、生きてる人間をそう簡単に刺せるかよ？」
「正面からだと手が邪魔で刺しづれーが、無防備な背中なら座ってる位置さえわかれば可能だぜ？」
「だから先に来て、ソファー席に自分のバッグを置いたんですね？隣に彼女である唯さんが座るのを見越して・・・・」
松田と班長、降谷とともに追い打ちをかけるも、まだ自分じゃないと言い張る。
「で、でも返り血は？刺せたとしても返り血が付いちまうだろーが！」
「付かないように工夫したんでしょ？トイレの中のあるモノを使ってね！」
「あ、あるモノって？」
「トイレットペーパーだよ！ミイラ男みたいに、腕から先にグルグル巻いてさ！」
「バーカ！腕に巻いただけで、どこに飛ぶかわからねえ返り血を防げるかよ！」
大積さんはコナンくんの発言に悪態をつくも、「いや・・・それで十分だ！」と松田が言った。
「凶器の包丁の先にはめたトイレットペーパーの芯を背中にあてながら刺し、その芯を押さえたまんま包丁を抜いたら返り血はほとんど浴びねーぜ」
「凶器を長い刺身包丁にしたんもそのためやな！長ないと芯をはめた分大して刺せへんし、まあ芯の先から多少血ィが吹き出てまうけど、その先を自分に向けへんかったらOKや！代わりに芯の先におった俺らが、返り血を浴びてもーたけどな・・・」
『後はトイレに戻って、明かりが点く前に、小窓に貼ったセロハンテープを剥がして、プレゼントに貼り直す。そして明かりが点いた後に、手に巻いていたトイレットペーパーを流して、犯行に使った芯をトイレットペーパーの真ん中に差し戻し、しれっとトイレから出てくればいいってワケ。
それでもまだ自分じゃないと言い張るのなら、芯を調べてあげるわよ？その芯から刺された被害者の血液や、あなたの指紋が出てくるでしょうけど・・・・・ね』
笑みを浮かべながら先手を打つと、犯人の顔が徐々に青ざめていった。
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セカイ(プロフ) - ちゃごいずごっどさん» コメントありがとうございます！更新がんばります！ (2月7日 21時) (
レス) @page46 id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃごいずごっど - 本当にとても素敵な作品でどんどん読み進めてました😭😭終始幸せな気持ちでいられます、、！！これからも無理のない範囲で更新頑張って下さい！！応援しています✨✨ (2月4日 20時) (レス) id: 9d6e955330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セカイ | 作成日時：2024年1月17日 0時
