FILE.316 謎解きは喫茶ポアロで ページ41
『うーん・・・・』
「Aちゃんお手上げ？」
再び手帳を見ながら考えていると、横からヒロが手帳を覗いてきた。
『お手上げじゃないけど・・・・ヒロも降谷もそんな素出して、わたし達に話しかけてきて大丈夫なワケ？』
「大丈夫だよ。皆、誰かと話して気付いてないから・・・・」
顔を上げると、コナンくんは服部くんと、目暮警部はあの3人と、降谷は榎本さんと話していた。
「ね？」
『いいならいいけど・・・・』
「でもさ、ホントに犯人ってこの中にいるの？」
「オイオイ・・・・ドアの前を陣取ってたオメェが言うのかよ・・・・」
「だって・・・・俺みたいに微かな光があって、もれて見えるよう状況じゃないと、真っ暗な中で刺せるワケなくない？」
『もれて・・・・』
「見える・・・・？」
「うん。予め座る位置を知ってないと、犯行は無理だろ？」
萩の何気ない一言にピンときた。
「なるほど・・・・」
『そういうことね・・・・・』
「読めたぜ！萩のお陰でな！」
「え、俺？」
松田がポカンとしてる萩の腕をバシバシ叩いている間に手帳を見返して、やっぱりあの人なら犯行は可能だと確信する。
「ねぇ、黒羽刑事」
『うん？』
コナンくんに声を掛けられてしゃがむと、「何かわかったの？」と尋ねられた。『あれ〜？コナンくんはまだわかんないの〜？』と言うとムッとされる。
「わかったんなら教えてよ・・・・」
『え〜、どうしよっかな〜』
高校生だとわかっていても、ムッとするコナンくんが可愛くて遊んでいると、「何や、アンタまさかわかったんかいな」と服部くんが混ざってきた。
『アレ？服部くんもまだ解けてないの？』
「大丈夫か？探偵さんよォ」
松田も茶化しにきて、2人の顔が更に険しくなる。
あ、そろそろ言わないとヤバイかも・・・・・
立ち上がって『じゃあヒントね』と言って、コホンと咳ばらいをする。
『秋風に たなびく雲のたえ間より もれ出づる月の かげのさやけさ』
「何で百人一首？」
『何となく？』
松田にそう返して、2人を見るとニヤッと笑っていた。
「どうやらアイツらも・・・・」
『わかったみたいだね』
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セカイ(プロフ) - ちゃごいずごっどさん» コメントありがとうございます！更新がんばります！ (2月7日 21時) (
レス) @page46 id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃごいずごっど - 本当にとても素敵な作品でどんどん読み進めてました😭😭終始幸せな気持ちでいられます、、！！これからも無理のない範囲で更新頑張って下さい！！応援しています✨✨ (2月4日 20時) (レス) id: 9d6e955330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セカイ | 作成日時：2024年1月17日 0時
