FILE.315 謎解きは喫茶ポアロで ページ40
「あのよぉ、俺らばっか疑ってるけど・・・」
「外部犯ってことはないんですか？」
「店の外で停電するのを待ってて、暗視ゴーグルを付けて刺しに入ったとか――――」
「いや、それは有り得ないよ」
『「「「え？」」」』
容疑者扱いされて、不満が出始めた3人の言葉を遮ったのは、意外にも萩だった。
「あの人が刺されて大声を出した直後に俺、ドアの前に立って誰一人出させないようにしてから・・・・」
「やるじゃねーか」
「だろォ？」
「でも、よくドアのところまで行けたな」
「ちょうど携帯でニュースを見てたから、僅かな光があってね。それを頼りに行ったんだよ」
『へー・・・』
萩が言っていることがホントなら、やっぱり犯人はこの中にいる誰かか・・・・
3人の所持品をメモした手帳を見ながら考えていると、「犯人わかったか？」と松田が尋ねてきた。
『いや、それはまだだけど・・・・返り血をなしにするトリックならわかったよ』
「Aもか」
『でも、そのトリックを使えるあの人には・・・・』
「犯行ができねーし・・・」
「何だまだわかってないのか」
『「え？」』
背後から降谷が、わたし達にしか聞こえないくらいの声量で話しかけてきた。
「早く解いてくれよ、僕もヒロもこの後がつかえてるんだから」
「悪かったな、遅くてよ」
松田が嫌味ったらしく降谷に言っている間に『ねぇ』と萩に近付く。
『事件が起きる前に、被害者達が話してたこととか覚えてる？』
「ん〜そうだな・・・・」
萩は少しの間考えると、何かを思い出したのか「あ」と言った。
「そういえば、去年、ここをモデルにした舞台をやったみたいだよ。前の部長さんが、こことそっくりなセットを作ろうって言い出したらしくって、テーブルの大きさとか椅子の高さとか計ったって・・・・何度かロケハンしに来てたらしいよ？」
『ロケハンね・・・・』
その時、コナンくんが山下さんに近付いていくのが見えた。
「ねぇ、山下唯さん」
「なーに、ボウヤ？」
「安斉さんとただの幼馴染って言ってたけど・・・・ホントはそうじゃないよね？」
コナンくんの問いに、山下さんが言葉を失ったのがわかった。
「もしも何かあるなら教えてくれない？もしかしたら事件を解くカギに―――」
「ゴメン、それは言えないわ・・・誰かを守るための秘密だから。私もボウヤの年の頃は、秘密なんて何もないと思ってたんだけどね」
誰かを守るための秘密・・・・ね。
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セカイ(プロフ) - ちゃごいずごっどさん» コメントありがとうございます！更新がんばります！ (2月7日 21時) (
レス) @page46 id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃごいずごっど - 本当にとても素敵な作品でどんどん読み進めてました😭😭終始幸せな気持ちでいられます、、！！これからも無理のない範囲で更新頑張って下さい！！応援しています✨✨ (2月4日 20時) (レス) id: 9d6e955330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セカイ | 作成日時：2024年1月17日 0時
