FILE.311 ページ36
―――翌日
「なァ、今週末の夜って空いてるか?」
書類整理をしていると、突然予定を聞かれた。週末は普通に登庁する予定だけど・・・・
『夜なら今のところ空いてるよ?』
「なら、どっか出掛けようぜ」
『う、うん。いいよ』
びっくりした。まさか松田から誘ってくるとは。でも、私もそろそろどっか出掛けたいと思っていたところだったし、ちょうど良かったかも。
『でも次の日、私休みじゃないからあんまり遠いところには出掛けられないけど』
「別にいいよ。ちょろっと行けそうなところだから」
『へー、行き先決まってるんだ」
「・・・・まァな」
『楽しみにしておくね』
「おー」
松田が行き先決めてくれてるんだ・・・・どこ行くんだろ。ワクワクしながら週末が来るのを待った。
―――週末
『・・・・よし』
書類の整理も済んだし、報告書の作成も終わった。
この後は久しぶりに松田と出掛ける。1週間これを楽しみに頑張ったんだよねぇ。
時計を見ると、退勤時間まで残り20分を切っていた。早く時間過ぎないかな〜と思っていると目暮警部に呼ばれた。
「米花町5丁目の喫茶店で事件が起きたらしい」
『・・・・・え』
「退勤時間間近となって悪いが向かってくれないか。他のヤツらは出払ってしまっておるしな・・・・・」
確かに、今日に限って他の人達は外に出ていたり事情聴取をしていたりで、フロアに残っているのは私と松田と班長しかいない。
『・・・わかりました。準備ができ次第向かいます』
「悪いな。わしもすぐに向かう」
目暮警部が出て行く姿を見送り、はぁ・・・・と深く息をつくと、班長に肩を叩かれた。
「ドンマイ」
『・・・・・も〜、何でこんな時に』
1725人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セカイ(プロフ) - ちゃごいずごっどさん» コメントありがとうございます!更新がんばります! (2月7日 21時) (レス) @page46 id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃごいずごっど - 本当にとても素敵な作品でどんどん読み進めてました😭😭終始幸せな気持ちでいられます、、!!これからも無理のない範囲で更新頑張って下さい!!応援しています✨✨ (2月4日 20時) (レス) id: 9d6e955330 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:セカイ | 作成日時:2024年1月17日 0時