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松田side
「それが嫌なら繋ぎとめておくことだな。どうせ時間がないのを理由にして、京都以降まともに出掛けていないんだろ?」
降谷に核心を突かれてギクッとする。
「そんなことだろうとは思ったよ」
「ただなァ、時間はそんな簡単に作れねーんだよ。いつ事件が舞い込むしかわかんねェし」
「別に1日空けなくてもいいんじゃない?」
「え?」
「例えば、1日の終わりに食事するとか・・・・そういうのでもいいと思うけどな、俺は」
「そうそう。警察としてではなくて、プライベートで2人きりの時間が必要なんだよ。じんぺーちゃん」
諸伏と萩にアドバイスをもらったものの・・・というか、何で俺は恋愛相談をしてもらっているんだ・・・?
「帰りにちょろっと行けるようなところでいいと思うぜ?」
「Aとそういう話はしないのか?」
「いや・・・・・あ」
班長と降谷の発言で思い出した。
そういえば最近・・・・・
――――――――――
休憩中、Aが”見て”と言ってきて携帯を覗き込んだ。
「イルミネーション?」
『そう!今錦座4丁目でイルミネーションをやってるんだって!』
Aはプレゼント開ける前の子供のように、目をキラキラさせながらその写真を見ている。
『コレ、生で観たらすごいだろうな・・・・』
――――――――――
「どうしたの?」
「思い出したことがあってよ・・・・・ちょろっと行けそうな場所で、Aが行ってみたいって言ってた場所をな」
「だったら善は急げだな」
「は?」
「そうだね!」
「じんぺーちゃん、頑張って!」
「・・・・・何でオメェらが張り切ってんだよ」
特に張り切っている諸伏と萩に呆れつつ、内心コレはいいかもしれねーと思った。
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セカイ(プロフ) - ちゃごいずごっどさん» コメントありがとうございます!更新がんばります! (2月7日 21時) (レス) @page46 id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃごいずごっど - 本当にとても素敵な作品でどんどん読み進めてました😭😭終始幸せな気持ちでいられます、、!!これからも無理のない範囲で更新頑張って下さい!!応援しています✨✨ (2月4日 20時) (レス) id: 9d6e955330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セカイ | 作成日時:2024年1月17日 0時