FILE.307 業火の向日葵 ページ32
松田の態度に疑問を覚えていると、「そういえば聞きたいことがあったんだけどよォ」と尋ねられる。
『ん？』
「キッドとどういう関係なんだよ」
『・・・・・・・はあ？』
いきなり変なことを聞いてくるものだから、素っ頓狂な声が出てしまった。
『何？まだ飛行船の時のこと疑ってるの？』
「いや、そういうワケじゃねーけど・・・・」
『言ったでしょ？何もないって。そんな信じられない？』
「それじゃねーよ」
『じゃあ、どれよ』
「それはだな・・・・・」
煮え切らない態度に若干イラッとするも、ふと考えてみた。キッドとどういう関係なのかを。
実際には親戚だけどそれを松田は知らない。でも私はキッドの正体を知っているから、キッドではなく快斗として接してしまって・・・・・あ、そういうことか。だから松田は・・・・・
フッと口角をあげて『もしかしてさぁ・・・・』と話しかける。
『嫉妬？』
「は！？」
一気に顔が真っ赤になった。うん、ビンゴだな。
恐らく私とキッドの雰囲気とか、コナンくんだけでも助けてってキッドに言った時の私の様子を見て、気になったんだろうな。あの時は、ついキッドではなく快斗に向かって言ってしまったような節もあるし・・・・・
『へ〜〜、キッドに嫉妬したんだ』
「ん、んなワケ・・・・・」
『そう？キッドとコナンくんみたいに仲がいいって思っちゃったんじゃないの〜？』
「なワケねーよ！！」
必死に否定してくるけど、むしろ逆効果では？
『ま、そういうことにしといてあげる』
「あげるじゃねェよ！言っとくけど、嫉妬なんかしてねーからな！！」
『ハイハイ』
フフッと微笑む私と必死に否定する松田は、ついさっきまで危機的状況にいたとは考えにくいだろう。
騒然とする広場の一角で、わたし達だけはいつものような空気を漂わせていた。
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セカイ(プロフ) - ちゃごいずごっどさん» コメントありがとうございます！更新がんばります！ (2月7日 21時) (
レス) @page46 id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃごいずごっど - 本当にとても素敵な作品でどんどん読み進めてました😭😭終始幸せな気持ちでいられます、、！！これからも無理のない範囲で更新頑張って下さい！！応援しています✨✨ (2月4日 20時) (レス) id: 9d6e955330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セカイ | 作成日時：2024年1月17日 0時
