検索窓
今日:406 hit、昨日:744 hit、合計:100,479 hit

FILE.306 業火の向日葵 ページ31

『なるほどね・・・・・ねぇ。その男ってさぁ、もしかして寺井さん?』

「え”・・・知ってたの?」

『いや、知ってたワケじゃないよ?ただ、寺井さんを後藤さんに変装させてのは気付いたよ?ただ、何で潜入させてたのか、どうして犯人の妨害までして必死に守ろうとしてたのかわからなかったけど・・・・それが理由なら納得だね』

「何だ・・・ジイちゃんを変装させてたは、お見通しだったってワケね」

『私も変装が出来るんでね。まあ・・・・学芸員達は鈴木邸に寝泊まりしていたみたいだし、パソコンから犯行計画を事前に仕入れてたってなると、学芸員以外に自由に鈴木邸に出入りが出来る人物。となると、後藤さんしかいないでしょ?』

「流石だな・・・っと、そろそろ行かねーと。どうやら迎えが来たようなんで」



快斗はヘルメットを深く被り直すと「じゃあな」と言って立ち去っていく。何かに気付いてたようだけど・・・と思い、快斗が最後に見ていた方向に視線を向けると、松田がこっちに向かって来ていた。

あっ・・・そういうことね。




「調子はどうだ?」

『平気だよ。そっちは?』

「俺も平気だ」

『なら良かった。そうだ、助けてくれてありがとね』

「え?」

『え、違うの?何か途中で意識なくしちゃってさ。気付いたら松田に手を引かれてたから、てっきり助けてくれたんだと思ったんだけど・・・・』

「あー・・・そうだけど」

「やっぱり!また助けてもらっちゃったね」


感謝を伝えるも、松田はどこか浮かない表情をしている。



「・・・・ホントに覚えてねェのか?」

『ん、何が?』

「・・・・・やっぱいいわ、忘れてくれ」

『・・・・う・・・うん?』

FILE.307 業火の向日葵→←FILE.305 業火の向日葵



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (81 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1725人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

セカイ(プロフ) - ちゃごいずごっどさん» コメントありがとうございます!更新がんばります! (2月7日 21時) (レス) @page46 id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃごいずごっど - 本当にとても素敵な作品でどんどん読み進めてました😭😭終始幸せな気持ちでいられます、、!!これからも無理のない範囲で更新頑張って下さい!!応援しています✨✨ (2月4日 20時) (レス) id: 9d6e955330 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:セカイ | 作成日時:2024年1月17日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。