FILE.279 業火の向日葵 ページ4
―――翌日
警視庁の会議室に鈴木相談役とチャーリー警部、毛利さん、館長、そしてコナンくんを呼んだ。記者会見の後1412号室をくまなく調べると、換気口に与圧装置が仕掛けられていたことがわかったのだ。
「与圧装置！？」
『はい。飛行機などの気圧をコントロールするための装置です。それがあの部屋の換気口に仕掛けられていました』
「んなモンが置いてあったのに誰も気付かなかったのかよ・・・・」
ホワイトボードに貼られた写真を見て、毛利さんは眉をひそめる。
「仕方ねーだろ！？カメラの設置と現金を運び込むだけで精一杯だったんだからよォ」
「充分な時間を与えない。それもまた、キッドの計算の内だったんだろう」
「それよりも、たかが気圧の差であのような現象が起こるものなのか？」
鈴木相談役の問いに、松田は「それについては調べてあるぜ」と言いながら、手帳を取り出した。
「わかりやすい例でいうと、ドーム型球場が作り出す外気との気圧の差はたかが0.3％。だが、出入口で起こる風は非常に激しい。今回のような小っせェ部屋なら、短時間で0.3％以上の気圧の差を作り出すのは簡単らしい」
『それにキッドは、密室効果を上げるため、このように窓枠をテープで目張りし、ドアと床の隙間には空気の漏れを防ぐためにゴムを置いてました』
ホワイトボードに貼られている写真を指差しながら説明すると、「なるほど」と中森警部が頷く。
「ほぼ密室空間を作り上げていたということか・・・・」
「・・・・ま、その密室もAの一蹴りであっという間に崩れたがな」
『何か言った？』
私にしか聞こえない程度の小さな声でボソッと言う松田を睨むと、「んな怖ェ顔すんなよ」と言われた。だったら言うなよ。
「彼奴達は警備室を飛び出した時から、この仕掛けに気付いておったのか？」
コナンくんに目を向けると、視線を逸らしたため代わりに『ええ』と答える。
「館長の飲んでいたペットボトルの水位が上がってたからな」
「流石わしが見込んだヤツらじゃ！こわっぱ、お主もよォ気付いてくれた！！」
「ボクは2人についていっただけだよ、ね？」
『そ、そうだね・・・』
あくまでもわたし達が気付いたテイにするのね・・・・
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セカイ(プロフ) - ちゃごいずごっどさん» コメントありがとうございます！更新がんばります！ (2月7日 21時) (
レス) @page46 id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃごいずごっど - 本当にとても素敵な作品でどんどん読み進めてました😭😭終始幸せな気持ちでいられます、、！！これからも無理のない範囲で更新頑張って下さい！！応援しています✨✨ (2月4日 20時) (レス) id: 9d6e955330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セカイ | 作成日時：2024年1月17日 0時
