FILE.300 業火の向日葵 ページ25
「ボウズーー！！」
「松田刑事ーー！！」
松田は、先に落下していくコナンくんを掴んで引き寄せると、「キッドォーー！！」と言いながら、ハンググライダーを開いたキッドに向かってコナンくんを投げつける。
「コイツを頼んだぞーーー！！」
その間にも、わたし達は猛スピードで落下していく。
『「松田ーー！！/Aーー！！」』
お互いの手を掴むために精一杯伸ばすも、なかなか掴めない。指先が掠り出すと、ようやく手を掴めた。
そして何かあった時のために持ってきていたワイヤー銃を素早く取り出し、岩に向かって放つ。すると、ワイヤーが岩に突き刺さったのか、突如落下が止まった。
「あっぶねー・・・」
『ねぇ・・どっか足かけられそうなところ・・ない・・・？』
「あ、ああ・・・ちょっと・・・・待ってろ・・・・・」
松田が足場を探している間も、2人分の体重がかかっている右腕は悲鳴を上げている。ただ決して離すまいと両手に力を込め、歯を食いしばる。
しかし、崩れかけている岩に突き刺さったワイヤーは、2人分の体重には耐えられず、岩が崩れてわたし達は成すすべもなく再び落下し、天井が開いたチューブ通路に身体が叩きつけられた。
『痛ったぁ・・・・』
「・・・クソッ、大丈夫か？」
『・・・大丈―――ばない・・・かも』
辺りを見渡すと、このチューブ通路も崩壊が始まっていて、直ぐに脱出しないと圧し潰される。身体を起こして瓦礫や向日葵が散乱している通路を走り出すと、背後で巨大な石が落下した。
間一髪で展示室に飛び込んだものの、直ぐに凄まじい爆風が押し寄せ、展示室の天井も崩れていく。
「クッソォ・・・こんなとこで死んでたまるか・・・・！」
ふと壁を見ると穴が開いている箇所があった。＜ひまわり＞が飾られていた穴ということは・・・・
『松田！アレ！あの穴に入って！』
「あれって・・・＜ひまわり＞の脱出用エレベーターじゃねーか！？」
『いいから早く！レールをつたっていけば、外に出られるかもしれないから！』
松田に続いて脱出用エレベーターに飛び込んだのと同時に、背後から爆風が押し寄せる。
エレベーターの昇降路を滑り降りながら、コナンくんから受け取った腕時計を取り出す。ライトを下に照らして滑り降りていくと、キラキラと反射する水面にダイブした。
水中に沈んでいくと、目の前のレールに大きなケースが引っ掛かっていた。
これは・・・”芦屋のひまわり”・・・！？
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セカイ(プロフ) - ちゃごいずごっどさん» コメントありがとうございます！更新がんばります！ (2月7日 21時) (
レス) @page46 id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃごいずごっど - 本当にとても素敵な作品でどんどん読み進めてました😭😭終始幸せな気持ちでいられます、、！！これからも無理のない範囲で更新頑張って下さい！！応援しています✨✨ (2月4日 20時) (レス) id: 9d6e955330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セカイ | 作成日時：2024年1月17日 0時
