FILE.297 業火の向日葵 ページ22
No side
「お主は5枚目の<ひまわり>、そして”芦屋のひまわり”を破壊するために、わしのチームに入ったんじゃな!?」
「そうよ。しかし、怪盗キッドという邪魔者が入ったため、思うように行かなくなってしまった・・・・」
「それでキッドの介入が難しいレイクロックで火災を起こし、2枚の<ひまわり>を燃やそうとした・・・」
「ええ。でも初めはこんなに大事にするつもりはなかった。停電を利用して、”芦屋のひまわり”と5枚目の<ひまわり>を始末すれば、全てが終わる予定だったのに・・・・キッドに続いて黒服までもが邪魔を・・・・!」
「じゃが、どうやって<ひまわり>を?安易に触れれば安全装置が働いて――――」
「簡単よ。持ち込んだホスピンを掛ければね」
「ホスピン・・・・!?」
小五郎が顔をしかめると「常温で自然発火する恐れがある、危険な薬品だ」と中森警部が答える。
「鈴木相談役を殺害しようとした時に使用したものと、同じ薬品だな」
「何!?そんなことがあったのか!?」
「ああ。大事にすると展覧会が中止になりかねなかったのでな。通報は控えさせてもらった」
次郎吉は「わしを殺そうとしたのはお主だったのか・・・・」と、物悲しげな瞳で宮台を見つめた。
「そうか!主催者が亡くなれば開催が遅れるし、展覧会自体がなくなる可能性もあるからな」
「だが何故?」
「今回の火災や飛行機の爆破・・・・下手をしたらあなた自身死んでいたのかもしれないのよ!?なつみ!」
「私は・・・・・私はそれほどゴッホの<ひまわり>を愛しているの!!あの2枚の贋作が、ゴッホの<ひまわり>と並んで展示されるくらいなら、死んだ方がマシよ!!!」
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セカイ(プロフ) - ちゃごいずごっどさん» コメントありがとうございます!更新がんばります! (2月7日 21時) (レス) @page46 id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃごいずごっど - 本当にとても素敵な作品でどんどん読み進めてました😭😭終始幸せな気持ちでいられます、、!!これからも無理のない範囲で更新頑張って下さい!!応援しています✨✨ (2月4日 20時) (レス) id: 9d6e955330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セカイ | 作成日時:2024年1月17日 0時