FILE.289 業火の向日葵 ページ14
＜だが、アンタ達の言っている怪しい人物は俺じゃない！＞
「オイ！何を今更――――」
中森警部がモニターに身を乗り出した瞬間、＜向日葵が燃えてるぞ！＞と東さんが叫んだ。
「誤魔化すんじゃねー！」
＜ホントに燃えてるんだよ！！＞
東さんの言葉に疑いをかけていると、宮台さんと岸さんも火事だと言ってきた。モニターを見ると、4枚目の＜ひまわり＞の映像に炎が見えた。
「どうなってんだよ・・・！」
「＜ひまわり＞の熱センサーはどうなっておる？」
「異常な数値を示しています。どうやら火災はホントのようです！」
『消火は出来ないんですか？』
「無理です！防災システムがダウンしています！」
「・・・・致し方あるまい。皆の者脱出するぞ！！後藤、屋上の隔壁を開けておけ！」
「はい！」
「行くぞ！皆、付いて来るんじゃ！」
鈴木相談役と中森警部に続いて駆け出すと、松田とコナンくんがいないことに気付いた。警備室に引き返し『2人とも、何して――――』と言いかけた時、＜ひまわり＞が映っているモニターの3、4、6枚目はすでに脱出し、1枚目と7枚目は脱出用シューターに入っていくのが見えたが、2枚目と5枚目はそのままだった。
「まだここにいたのかよ！？早く行くぞ！！」
『アンタ達が来ないからでしょうが！！後藤さんも早く！！』
「ああ、わかっている！」
炎はすぐそこまで迫ってきていた。再び警備室を飛び出すと、後藤さんも後に続いてきた。スペシャリスト達も全員揃った状態で、エレベーターは地上へと向う。
「皆、怪我はないな？」
「はい、我々は大丈夫です」
「それより、＜ひまわり＞は大丈夫なのか」
「心配ない。プログラムは正常に作動しておった」
『でも、2枚目と5枚目が・・・』
「安心して大丈夫ですよ」
訴えるも、心配していると捉えられてしまった。
いや・・・見間違ないじゃなければ確かに2枚残っていた。早く何とかしないと、2枚目と5枚目が燃えてしまう・・・・・！！
エレベーターから降りて、煙にむせながら通路を駆け抜け、搬入口から外へ出る。近くに警視庁のヘリが停まっていて、班長と目暮警部の姿が見えた。
あれか・・・さっき松田が呼んでいたのは・・・・
中森警部と毛利さんが、目暮警部と何やら話し始め、残りの人達は広場の方へ駆け出していくが、松田とコナンくんの姿が見当たらなかった。
まさか・・・・あの2人・・・・・！！！
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セカイ(プロフ) - ちゃごいずごっどさん» コメントありがとうございます！更新がんばります！ (2月7日 21時) (
レス) @page46 id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃごいずごっど - 本当にとても素敵な作品でどんどん読み進めてました😭😭終始幸せな気持ちでいられます、、！！これからも無理のない範囲で更新頑張って下さい！！応援しています✨✨ (2月4日 20時) (レス) id: 9d6e955330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セカイ | 作成日時：2024年1月17日 0時
