捜査一課の黒羽さん 5【名探偵コナン】

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「にしても、じんぺーちゃんは何でこんなに怒ってるんだ？」

『あ、ああ・・・・・それは多分、私のせいだと思う・・・・・』

「「え？」」

『犯人達が逮捕された後、キッドにお礼を言いに行ったの。そうしたら後から来た松田にその光景を見られちゃって・・・・・』


若干嘘を交えつつ言うと、皆は「はーん・・・・」とニヤリと笑った。


『え、何』

「なるほど・・・・・松田のヤツ、ヤキモチ妬いてんだな」

『・・・・え、松田が？誰に？』

「それは絶ッッッッ対に、キッドでしょ」

『・・・・・・・・マジで？』

「「「「マジで」」」」

皆は声を揃えてそう言った。



『いやいやいやいや、どこに妬く要素があった！？』

「まず、Aが飛行船から落とされた時にキッドが真っ先に助けに行った時だろ？」

「次に、Aちゃんがお礼を言いに行った時でしょ？」

『あ、あー・・・・・あ？わかるようなわからないような・・・・』


それは私がキッドと裏で繋がっているからそう思うのかな・・・・




『皆は、私の立場が彼女だったら妬く？』

「「「「・・・・多分」」」」

『そ、そう・・・・・・』


やっぱりキッドと裏で繋がっているからだろうな。赤の他人じゃないし。




『で、でもさ。落とされたからといって、妬くっていうのはなくない？』

「A、気付かないのか？」

班長ははぁ・・・・とクソでか溜息をついた。


「Aがピンチの時に助けに行けなかった。それでも十分クるのに自分の知らないところで仲良くなっていて、自分に内緒でお礼を言いに行った・・・・この一連で心はズタズタだぜ？」

『あー・・・・・そうだね』


「それに」と萩は付け足す。

「自分は何も出来ないのに、Aちゃんは危険を顧みず次から次へと行動する。今回もあのボウズに手伝ってもらったんだろ？」

『ま、まぁ・・・色々と・・・・・』

「それもあると思うよ。”何で自分じゃないんだ〜”っていう歯がゆさとか、頼ってもらえない寂しさもあるんじゃないかな」



そう言われて、隣でスヤスヤと寝ている松田を見た。

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