FILE.216 本庁の刑事恋物語 偽りのウエディング ページ37
「そ、そうか。そんな危ないヤツなら替え玉も立てたくなるな・・・・」
「でも、何でその役が黒羽刑事と松田刑事なんですか?」
「仕方ないわよ。その花嫁の益戸麗さんと花婿の平正輝さんってこーんな顔してるんだもの!」
佐藤さんは胸ポケットから写真を取り出すと、毛利さん達に見せた。
「別に2人とは似てねェと思うけどな。どっちかっていうと高木とミニパトの姉ちゃんの方が・・・・」
『似てるってことですよね?』
毛利さんは写真から顔を上げると「えっ!?」と声を上げた。
それもそのはず。佐藤さんが写真を見せている間に控室に戻り、変装用マスクを被ったのだから。花嫁と花婿そっくりなマスクを。
「ホ、ホントに黒羽刑事と松田刑事なんですか!?」
「そっくりじゃねーか!?」
毛利さん達は写真とわたし達を交互に見比べている。そんな中、控室にいた班長と高木くん、白鳥くんが控室からでてきた。
「黒羽くんは変装技術を持っていてな。その腕前は申し分ないから今回頼んだんだよ」
「そういえば、前に松田の変装をした時もそっくりだったもんな」
まあ、あの時はマスクじゃなかったんだけどね・・・・
「それで本物の結婚式は中止なの?」とコナンくんに尋ねられると、松田は「いや、花婿たっての希望でやるんだよ」と答えた。
「まあ、この建物の入り口で我々警察がチェックしているから招待状がないと入れんし、ヤツが2人を狙うとしたら式を終えてライスシャワーで建物から出る時・・・・そこでこの2人の出番というワケだ! もちろん防護服を着せ、参列者も全て刑事と入れ替えてヤツを待ち構えるつもりだよ!」
「でも大丈夫なんですか?どんな方法で襲ってくるかもわからないのに・・・・」
『大丈夫よ!その時はこの拳で・・・・・・』
フフフ・・・・と不敵な笑みを浮かべると「怖ェよ」と松田に呟かれた。
その時、後方からパシャッと写真を撮られた音がした。
『「え?」 』
「あ・・・すみません。知り合いによく似ていたもので・・・・」
そう言うのは髭を蓄えて眼鏡をかけた男。
「もしかして平さんと益戸さんの結婚式に来られた方ですか?」と班長が確認すると、「はい」と答える。
「あなた方も?」
「ええ、まあ」
「確か第3式場で17時からでしたよね?では後程式場で・・・・」と招待状を見ながら去っていった。
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セカイ(プロフ) - soraさん» コメントとリクエストありがとうございます!「裏切りのホワイトデー」ですが、確かに二人だったらどうなる展開になるのか私も楽しみです。いつか書けたら書こうと思います。 (1月12日 22時) (レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
セカイ(プロフ) - シンヤさん» コメントありがとうございます!励みになります! (1月12日 22時) (レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - いつも更新ありがとうございます!!いつも楽しませてもらってます!!リクエスト書いていいか分からなかったんですけど《裏切りのホワイトデー》をこの話で見てみたいです!!いつもありがとうございます!更新頑張ってください!! (5月21日 16時) (レス) @page46 id: 246c6fd1e1 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - 毎日更新して下さりありがとうございます🙏🙏毎日とても楽しく読んでいます🥰🥰ありがとうございます🙏🙏いつも素敵な話ありがとうございます🙏🙏続きとても楽しみにしています🥰🥰 (5月10日 0時) (レス) id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
セカイ(プロフ) - シンヤさん» コメントありがとうございます!修学旅行篇は事件メインになってしまったので絡みが少なかったのですが、これからは絡み増し増しになる予定ですので、楽しみにしていてください! (5月8日 23時) (レス) @page8 id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セカイ | 作成日時:2023年4月29日 0時