捜査一課の黒羽さん 5【名探偵コナン】

FILE.204　紅の修学旅行 ページ25

「はい。おっしゃる通り、西木様からのお電話の最中にキャンセルが出て、昨日から2日分の部屋をお取りしました」

「そうですか・・・」

「そうゆうたら、阿賀田さんも喫煙者やったけど、アンタはすぐに部屋を取れたんか？」

「ああ。西木のすぐ後にまたキャンセルが出て、西木のマンションに皆で集まって一緒に部屋を予約したから・・・・だったよね？」

「ええ・・・」


ホントかどうか確認すると、ホテルマンは頷いた。


「西木様が予約された後、直ぐにまたキャンセルが出て、阿賀田様が予約されました。そちらは団体のお客様でしたけど・・・・」

『阿賀田さんの部屋っていえば、その後異常はなかったんですか？』

「ええ。焦げた天井にノリみたいなモンが付いてましたけど、とても大きいモンを支えられるような量やなかったと思います。後は、阿賀田さんが椅子ごと倒れた時に、カーペットについた椅子の跡や、天狗に向かって投げた灰皿の煙草が落ちて、カーペットが3センチぐらい焦げた跡・・・ほんで、何でかベットの真ん中にもう1つの枕が・・・・」

「そ、それは癖というか・・・・膝の下に枕を入れてないと足がつっちゃうんで・・・・」




ん？今、何か引っ掛かったような・・・・



天井に付いたノリ・・・・椅子が倒れた跡・・・・煙草の焦げ跡・・・・ベッド中央の枕・・・・なるほど？そういうことね。




工藤くんもわかったのかニヤリとした笑みを浮かべたが、突然、昨夜と同じように胸の辺りを掴んで苦しそうにしだした。



「オイ、本当に大丈夫か？」

「え、ええ・・・・で、でも捕まえるにはまだ証拠が薄い・・・・きょ、京都府警に協力してもらっていいですか？」

「出来ることやったら・・・・」

「す、少しばかり・・・は、恥ずかしい思いをするかもしれませんけど・・・・」







その後、綾小路警部より今日の捜査は終了と告げてもらった。3人が部屋に戻ったのを確認すると、わたし達は再度集まった。


工藤くんは体調を崩したということで離脱したが、犯人がわかった私と言伝を受けた服部くんを中心に作戦を立てた。そして、準備が必要のため作戦決行は明日となった。

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