捜査一課の黒羽さん 3【名探偵コナン】

FILE.90　ハロウィンの花嫁 ページ9

＜僕の知っている情報は全て伝える。だから君には一課の捜査に協力してほしい＞

降谷はそう言うとコナンくんに頭を下げた。そこまでするということは、余程信頼を置いているのだろう。

「じゃあ教えてくれる？3年前の11/6、安室さんは黒羽刑事達と会ったんだよね？」

＜ああ、会ったよ。同期6人で久しぶりにね・・・・・＞








―――3年前の11/6


事情聴取を終えた後、病院近くのお花屋さんでお見舞いの花を購入し、萩が入院する病院へと向かった。病室の戸をノックすると中から「はーい」と返事が聞こえ戸を開ける。


「やれやれ・・・・」

「遅刻だぞ」

「来ないかと思ったよ。Aちゃん、松田」

『遅れてごめん』

「事件事件で抜け出せなくってよ」


松田は焦る様子もなく病室へ入る。


「2人だけ来ないかと思ったよ〜」

「ったく、来てやっただけでも感謝しろよ」


そう言いながらも松田はどこか嬉しそうだった。



花瓶に花を挿し終えて椅子に腰を下ろす。


「そういえば松田、捜一に移ったんだってな。居心地はどうなんだ？」

「まあまあってとこかねェ」

「んなこと言って、毎日Aと一緒に行動してるんだからまあまあってこたァねーだろ」

「なっ！！」


班長に暴露された松田は顔を赤くした。松田がそんな態度をするものだから、もちろん2人は食い付いてくる。


「「え、そうなのか？/え、そうなの？」」

『ま、まぁ・・・世話係だし・・・・』

「「ほぉ〜/へ〜」」

2人はニヤニヤしながら見つめてくる。居心地悪いんだけど・・・・・




「んなことはどうだっていいんだよ！具合はどうなんだよ」

「大丈夫、大丈夫〜ただの骨折だって」

「久しぶりに連絡が来たかと思えば、足を滑らせて階段から落ちて骨折しただなんて・・・・・何やってるんだ」

「でも全員で見舞いに来てくれるなんて・・・・・もしかして俺って愛されてる？」

『「「「「・・・・・」」」」』

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