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FILE.131 ハロウィンの花嫁 ページ50

「きみ達もすぐにここを離れた方がいい」

苦笑いをしながら村中さんは、道玄坂の方を振り返った。


通りに沿って吊るされた無数のかぼちゃのランタンが次々と割れ、中から出てきた液体が流れ出ていた。液体は通りに広がり、坂になった道をじわじわと流れていく。

宮益坂の方も液体が流れ出ていて、スクランブル交差点に向かっていっている。


『・・・・・そのようですね』


松田に支えてもらいながら立ち上がった瞬間、「ダメだ!!」と声がして振り向くと、ハチ公の像のところでコナンくんが両手を広げながらこちらに背を向けていた。



「撃っちゃダメだ、エレニカさん!!」

「どけ、少年!邪魔するならお前も撃つぞ!」

コナンくんの前にはナーダ・ウニチトージティの3人が立っていて、リーダーの彼女はコナンくんに銃口を向けている。


「プラーミャを撃ったところで、息子さんはかえってこないよ」

「・・・お前に何がわかる!私は息子も夫も兄もみんなヤツに殺された!もう元の生活には戻れない!悪事もたくさん働いた!ヤツを殺すためだ!全てを犠牲にしてここまで来たんだ!!
この手で殺さないと気が済まない!どけ、少年!」

彼女の言葉を聞ききながら、気を失っているプラーミャを見つめていると、堰を切ったように叫び続けていた彼女の声が止んだ。



「・・・・・・なぜ、殺されねばならなかったんだ?夫は警察官として、政治家の子供だった殺人事件の容疑者を逮捕しただけだ。それを裁判で証言しようとしたら消された。息子を巻き添えに。
夫と息子は何か悪いことをしたのか?なぁ、教えて―――――」

泣きながら彼女が話し続けていると、コナンくんが抱きしめた。涙が止まらなくなった彼女は嗚咽をあげ、瞬く間に号泣へと変わり泣き崩れた。



これが彼女が抱き続けていた思い・・・・か・・・・・・・



コナンくんと彼女の元へと歩み寄ると、村中さんはプラーミャを抱えながら、わたし達の後に続いてきた。


「必ずコイツには罰を与える。だから信じてくれ、日本の警察を」

『協力してほしいことがあります。これ以上悲劇を増やさないためにも、あなた達の助けが必要なの。<ナーダ・ウニチトージティ(止めよう、プラーミャの爆弾を)>』


ロシア語で言うと彼女は涙を止めた。

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セカイ(プロフ) - Saku*noさん» コメントありがとうございます!引き続き頑張ります! (2023年5月1日 23時) (レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
セカイ(プロフ) - まみこさん» コメントありがとうございます!現在5を更新中です。よかったらご覧ください! (2023年5月1日 23時) (レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
Saku*no(プロフ) - 一番楽しみにしてた「捜査一課の黒羽さん 3【名探偵コナン】」おめでとうございます!!これから作品頑張ってください (2022年10月30日 10時) (レス) id: 39a66916ed (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 三期おめでとうございます! (2022年10月30日 0時) (レス) id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セカイ | 作成日時:2022年10月29日 23時

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