FILE.128 ハロウィンの花嫁 ページ47
ビルの向こうへ突き進んだサッカーボールは、手榴弾をかすった。弾かれた手榴弾が回転しながら上昇していく。
「ああっ!外れた!」
「まだだ!」
サッカーボールはそのまま一直線に飛んで、向かいに立つビルの窓ガラスに直撃し、勢いよく跳ねて上方へ飛ぶ。
「当たれぇ―――!花火ボール!!」
ビルの屋上よりも高く跳んだ手榴弾にサッカーボールが当たった瞬間、上空で手榴弾が爆発したのと同時に花火が咲いた。
危なかった・・・・と思っているのも束の間、ヘリコプターのローターの回転音が大きくなった。振り返ると、プラーミャがいつの間にかヘリコプターに乗り込んでいた。
わたし達の前で、ヘリコプターは上昇していく。
降谷がプラーミャに向かって銃を放つも、防弾仕様になっているフロントガラスに跳ね返される。
このままだと逃げられる・・・・・・!
次の瞬間、ヘリコプターの後方が爆発した。ドアが吹き飛び、煙と炎を取り巻きながら飛んでいるヘリコプターを見上げる。
「こんなこともあろうかと、君からの贈り物は返しておいたよ」
降谷は首輪爆弾をむしり取り、夜空に向かって放り投げた。
「爆弾の液体は完全に分析して中和剤を作り、回避させてもらったよ。僕の優秀な部下によってね」
ヒロが言ってたとある方法は、恐らくこのことだろう。松田とコナンくんが回収した液体が役に立ったのか、松田を見るとフッと笑っていた。
「液体はこちらで作ったもの。気に入っていただけたかな?」
バランスを崩したヘリコプターの中ではプラーミャが鬼の形相でこちらを睨みつけていた。
しかし、機体を制御が出来なくなったのか、ヘリコプターは回転しながら高度を下げて飛んでいく。私と降谷は拳銃を懐にしまいながら、ヘリコプターを追って走り出した。
「「A!降谷!」」
『下で待ってて!それと、2人に作戦実行をしとくよう伝えておいて!』
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セカイ(プロフ) - Saku*noさん» コメントありがとうございます!引き続き頑張ります! (2023年5月1日 23時) (レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
セカイ(プロフ) - まみこさん» コメントありがとうございます!現在5を更新中です。よかったらご覧ください! (2023年5月1日 23時) (レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
Saku*no(プロフ) - 一番楽しみにしてた「捜査一課の黒羽さん 3【名探偵コナン】」おめでとうございます!!これから作品頑張ってください (2022年10月30日 10時) (レス) id: 39a66916ed (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 三期おめでとうございます! (2022年10月30日 0時) (レス) id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セカイ | 作成日時:2022年10月29日 23時