FILE.54 絶海の探偵 ページ7
松田side
「ま、まさか!?微弱ですが電波を探知!どんどん強くなっています!」
「そこだ!Aはそこにいる!!ヘリを向かわせてくれ!」
「直ちに哨戒ヘリを急行させ!」
「了解!目標座標、本艦より北西4キロ、北緯36度4分、東経135度!SHは直ちに捜索ポイントに向かわれたし!」
<了解!直ちにポイントに向かいます!>
ガキどもは泣き止み、全員が呆然とメインモニターを見つめた。
<捜索ポイント直上ですが、日が沈み視界不良です>
「そんなことはわかっている!遭難者は必ずそこにいる。何としても捜し出すんだ!」
<了解!>
するとモニターを見つめていた丸山が「ん?」と呟いた。
「あの浮遊物は何でしょう?金属片ではなさそうですが・・・・」
光る浮遊物・・・・・まさか!
―――――――――
『・・・・何これ』
「どうやら名刺みたいだな」
『この金ピカのやつが?確かに毛利小五郎とは書いてあるけど・・・・』
―――――――――
甲板でAが見つけてはいちいち拾っていたのを思い出した。
「それだ!その光を追ってくれ!あれは、探偵のおっさんのド派手名刺だ!」
藤井もその名刺に心当たりがあるのか、ハッとした表情をした。
「ヘリを向かわせてください。お願いします、艦長」
「光る浮遊物を辿れ。密集ポイントに遭難者がいると思われる」
<了解!・・・・・・・・・浮遊物が密集しているポイントに到着。これより降下します!>
緊迫した表情でモニターを見つめる。
<直下に何かあります。明らかに浮遊物とは違います。
・・・発見!遭難者を発見!生存を確認!これより救助を開始します!>
「おぉ――――ッ!!」
「やったあぁぁ!!」
「お姉ちゃん!!」
「やったぁ!高木くん!!」
飛行士の発言に歓声が沸き上がる。
「ご苦労。よくやってくれた。収容後、直ちに病院へ向かってくれ」
<了解。遭難者は意識があるようですが、念のため病院に直行します>
盛り上がる中、俺はフッと微笑んだ。
ったく、心配かけさせる・・・・
よく頑張ったな、A・・・・・
Aside
松田に手を伸ばした後、気付けば海面に浮上していた。
爆音の音に気付き、見上げると真上にヘリがいた。そして、救助隊員に引き上げられ毛布にくるまれて担架に乗せられた
『松田・・・・・』
そう呟いた後に意識がなくなった。次に意識が覚醒したのは病院のベットの上だった。
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セカイ(プロフ) - 未零♪mirei♪さん» コメントありがとうございます!更新頑張ります!! (2023年5月1日 23時) (レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
セカイ(プロフ) - まみこさん» コメントありがとうございます!恋人篇、絶賛更新中ですのでよかったらご覧ください! (2023年5月1日 23時) (レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
セカイ(プロフ) - エリザベス女王さん» 返信遅れてすみません。コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2023年5月1日 23時) (レス) @page13 id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
未零♪mirei♪ - これからも、頑張ってください! (2023年1月4日 15時) (レス) @page4 id: 1f9aff915a (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 再会編完結おめでとうございます、これからも頑張ってください! (2022年8月16日 10時) (レス) id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セカイ | 作成日時:2022年7月21日 0時