FILE.80 瞳の中の暗殺者 ページ33
「・・・・よし、行け!お前ら!!」
松田の合図で二人は走り出すとともに、岩陰から飛び出す。
風戸が一瞬驚いた隙を狙って、私は蹴りを、松田はパンチを一発ずつお見舞いをした。だが、力が弱かったせいか風戸はすぐに立ち上がった。
「クッソォォォオ!!何しやがる!!!」
「行くぞ!」
松田に手を引っ張られすぐさま川にに飛び込む。ボートの下でやり過ごした後、水面に顔を上げた。
「あそこまでしなくてもよかったんじゃねーか?」
『いいの、いいの。制裁だから』
「あっそう・・・・」
コナンくん達と合流し、噴水広場まで逃げて来たのはいいが追いつかれてしまった。そして、コナンくんの腕に一発銃弾がかすってしまった。
『「コ、コナンくん!?」』
「だ、大丈夫・・・・腕をかすめただけだから・・・・」
「今ここでコイツを殺すと、友成真の無実が証明されるぜ」
「そうなんだ・・・・友成は逮捕前に消すつもりだったが仕方ない。さて、やはりここはレディーファースト・・・・どちらを先に逝かせようかな?」
確実に銃口をわたし達に向けている。もう逃げ場はない・・・・・どうすれば・・・・
「10・・・・9・・・・8・・・・7・・・・6・・・・」
するとコナンくんがいきなりカウントダウンをし始めた。
「フン!何かのおまじないか?」
「5・・・・4・・・・3・・・・2・・・・1・・・・」
ゼロになった瞬間噴水が一斉に上がり始めた。わたし達の周りを囲むように高く上がっている。
そして突き出している拳銃がちょうど噴水が上がる位置と重なり、それを見た蘭ちゃんは「あっ!」と声を上げた。
もしかして・・・・
コナンくんは蘭ちゃんが背負っていたリュックからコーラの缶を取り出し始めた。
「皆、ボクから離れて!」
「噴水が止まれば終わりだ!もう諦めるんだな!!」
風戸は歩き回っているのか声の位置が移動していて、今どこにいるのかわからない。徐々に噴水の勢いが収まっていく中、コナンくんが缶を真上に投げると、ある方向から缶に向かって風戸が発砲した。
「そこか!?・・・・行っけぇぇぇええええ!!!!」
コナンくんが下りてきた缶を蹴り飛ばすと、缶が風戸の顔面に直撃して「うわあああっ!!!」と声を上げて身体が後方に吹っ飛ぶ。
『な、何・・・今の・・・・・』
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セカイ(プロフ) - 未零♪mirei♪さん» コメントありがとうございます!更新頑張ります!! (2023年5月1日 23時) (レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
セカイ(プロフ) - まみこさん» コメントありがとうございます!恋人篇、絶賛更新中ですのでよかったらご覧ください! (2023年5月1日 23時) (レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
セカイ(プロフ) - エリザベス女王さん» 返信遅れてすみません。コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2023年5月1日 23時) (レス) @page13 id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
未零♪mirei♪ - これからも、頑張ってください! (2023年1月4日 15時) (レス) @page4 id: 1f9aff915a (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 再会編完結おめでとうございます、これからも頑張ってください! (2022年8月16日 10時) (レス) id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セカイ | 作成日時:2022年7月21日 0時