FILE.385 裏切りのホワイトデー ページ10
「じゃあ、毒を仕込んだ方のレモンはどこにあるんだね?身体検査をしたけどなかったんだよな?」
目暮警部に尋ねられて『ええ』と頷く。
『身体検査をした時にはありませんでした。ただ・・・・する直前までは所持していたはずですよ』
「な、何ィ?」
目暮警部が驚く隣で『恐らく・・・』と口を開く。
『倒れた社長さんの口から毒のレモンを抜き取ってヒールの隙間に一旦隠し、身体検査を受けるため、グラスが並んだテーブルの横を通った時、アイスレモンティーをわざと倒してグラスを床に散乱させた。足をくじいたフリをして、ヒールから抜き取った毒のレモンをその中に混ぜたんでしょう。
スタッフルームに行こうと言い出したのは、奥さん。あなたでしたよね?スタッフルームに行くのであれば、わざわざグラスが並んでいるところを通らなくても行けるはず。なのに、そこを通ったということは、毒のレモンを隠すため。木の葉を隠すなら森の中・・・・ってワケですよ』
「なるほどな・・・・じゃあ、そのレモンを回収を!」
「はい!」
千葉くんが返事した瞬間、「いや」と松田が割り込んできた。
「そのレモンならもう見つけたぜ。果肉の一角がくり抜かれて、微量の青酸反応がみられたレモンならな・・・・」
松田は袋に入ったレモンを見せながらそう説明をした。ナイスタイミングで持ってきたわね・・・
「このレモンから被害者の唾液と、被害者のアンタの指紋が出れば・・・・」
『決定的な証拠になりますよ』
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セカイ(プロフ) - 月見だんごさん» コメントありがとうございます!これからの恋愛模様もお楽しみください✨ (3月22日 22時) (レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
月見だんご - とても面白かったです✨更新楽しみに待ってます😆 (3月21日 8時) (レス) id: 3095a46f05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セカイ | 作成日時:2024年3月10日 14時