FILE.418 キッドVS高明 狙われた唇 ページ44
それだと変装の意味が・・・・と思っていると、「い、いや・・・」と和葉ちゃんが服部くんの腕を掴んだ。
「助けて平次！このままやとウチ、裸にされてしまう！」
「は、裸は・・アカンなァ・・・・」
和葉ちゃんの大胆な行動と、目が点になっている服部くんを見て、心配する必要はなさそうね・・・と思い直した。
「せや！指輪のリングに内蔵されとるっちゅうセンサーや。指輪持ったまま扉んトコ通ったら、センサーが反応して警報が鳴るんやろ？せやったら、俺らを調べるんは、警報が鳴ってからにしてくれや・・・・」
「・・・・いいだろう。だが、アラームが鳴ったら、両名ともふんじばってやる」
「ああ。かまへんで」
二人はゆっくりと扉を通っていく。
だが、扉の向こう側へ足がついても、アラームは鳴らなかった。
「そ、そんな・・・！？」
「バカな！？」
「じゃあ彼奴はどうやって・・・・」
「指輪を外部に・・・」
鈴木相談役と中森警部が頭を捻る中、和葉ちゃんは「平次！ありがとォ！」と服部くんに抱き着いていた。
「く、くっつくなや・・・・」
「・・・・なあ、俺達何を見せられてんだ？」
『まあまあ・・・・いいじゃないの』
面白くなさそうに言う松田を宥めていると、「あーアカン！」と和葉ちゃんが声を上げた。
「キッドの騒ぎでせっかく取りに行ったウチの携帯、このガラス張りの中に置いてきてしもた！」
「何やってんねん・・・・」
床を見ると携帯が落ちていてた。拾いあげて扉付近にいる和葉ちゃんに、『はい、どうぞ』と渡そうとした瞬間、くしゃみをした。
「さぶゥ・・・・」
「ホンマ寒すぎやで・・・・」
『確かに冷房が効きすぎもかね・・・』
「オイ！もう指輪は盗られちまったんだから、氷を保つ必要がない！冷房を止めるように行ってこい！」
「はい！」
中森警部は機動隊員に指示をすると、はあ・・・とため息をついた。
「これから指紋採取とかしなきゃならねェんだから・・・・」
「しかしのォ・・・キッドがどうやって指輪を盗んだのかわかっておらぬのに、氷を溶かしてしまうのはいかがなもんか・・・・なァ、諸伏警部！アンタもそう思うじゃろ？」
「いや、氷のことは見事にキッドにしてやられたと諦めて、今はこの室内を隈なく調べ、彼がどこから侵入し、どこから出て行ったのかを知るべきでしょう。お二人もそう思いませんか？」
『え、ええ・・・・』
「そうだな・・・」
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セカイ(プロフ) - 月見だんごさん» コメントありがとうございます！これからの恋愛模様もお楽しみください✨ (3月22日 22時) (
レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
月見だんご - とても面白かったです✨更新楽しみに待ってます😆 (3月21日 8時) (レス) id: 3095a46f05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セカイ | 作成日時：2024年3月10日 14時
