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FILE.414 キッドVS高明 狙われた唇 ページ40

やがて、一般客の入場が開始された。

キッドが予告したのは今夜で、宝石が展示されているガラス前には、機動隊員はもちろん中森警部もいるため、日中の間、わたし達は博物館の展示物を蘭ちゃん達と一緒に見て回ることにした。



「蘭ちゃん、蘭ちゃん!何かアレ、オモロイで!」

「ホントだ!おっかしー!」



二人が楽しそうにオブジェを見ている横で、松田はふあぁ・・・・と欠伸をする。

『ちょっと、そんなんで大丈夫?』

「んあ?別に平気だろ?軍師みてェなヒロの兄貴もいるし」

『そ、それはそうだけどさ・・・・』


傍から見れば、そりゃあ強力な助っ人だろうけど・・・



「んだよ。まさか、キッドの肩持ってんじゃねェだろーな?」

『・・・んなワケないでしょ?』



松田の鋭い発言に、一瞬ギクリとするものの、通常を装って返答する。
ポーカーフェイス、ポーカーフェイス・・・・っと。





自分自身に言い聞かせていると、「そういえば、黒羽刑事。今日も指輪してるんですね」と、隣で蘭ちゃんが指輪を見ながらそう尋ねてきた。

『ああ、うん。せっかくだしね。しばらくの間はしておこうと思って』

「そうなんですね。誤解が解けて、松田刑事もいつも通りに戻ったみたいですし・・・・」

『そう・・だね』



あの時の松田は、蘭ちゃんに気付かれるほど、怪しさ全開だったんだろーな・・・・きっと。チラッと松田を見ると、「んだよ」と口を尖らせている。

『べっつにー。何でもありませんよー』

「何か変なこと思ってたんじゃねェだろーな?」



その時、「なぁ、蘭ちゃん」とポニーテールの子が口を開いた。

「そこの刑事さんとも知り合いなん?」

「うん。警視庁捜査一課の黒羽刑事と松田刑事。よく事件で一緒になるんだ」

「なるんだっつーか、オメェらは事件に巻き込まれすぎなんだよ」


松田がボソッと呟くと、私と蘭ちゃんは苦笑した。
それは一理あるかも・・・・



「だから、平次とも顔見知りやったんやな」

『ええ。何度か一緒になったことがあって。それであなたは?』

「アタシは遠山和葉や!」

『和葉ちゃんね・・・ヨロシク。ひょっとして、和葉ちゃんは服部くんの彼女?』

「へ?」



そう尋ねると、和葉ちゃんは顔を赤くしながら「ちゃうちゃう!!」と必死に否定した。その様子に、思わず口角が上がる。


『別に隠さなくったっていいのに〜。ま、そういうことにしといてあげる』

「ホンマにちゃうって・・・・」

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セカイ(プロフ) - 月見だんごさん» コメントありがとうございます!これからの恋愛模様もお楽しみください✨ (3月22日 22時) (レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
月見だんご - とても面白かったです✨更新楽しみに待ってます😆 (3月21日 8時) (レス) id: 3095a46f05 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セカイ | 作成日時:2024年3月10日 14時

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