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FILE.410 キッドVS高明 狙われた唇 ページ36

「私は氷を使えば来場した方々も、爽涼な気分が味わえると申したまで・・・まあ、思い立ったのなら、早く行動に移した方が賢明だと助言しましたが・・・・”兵は神速を尊ぶ”とね」

「シンソク?」

『三国志の武将の名言よ』

「ふーん・・・」

「諸伏警部、どうしてここに?」

「本当は先日、ある人物と会うためにここに来たんですが・・・・・」



蘭ちゃんが諸伏警部と話し始めると、松田が「なァ」と呼び掛けてきた。

「アイツ・・・なーんか誰かに似てねェか?」

『それ、私も思った。それに諸伏ってことは、まさか・・・・なんじゃない?』

「そーいや、長野県警に兄貴がいるって言ってたな・・・・」



ヒソヒソと話していると、ポニーテールの子の「なぁ蘭ちゃん、あの刑事さんと知り合いなん?」という声がした。

「うん!長野で事件にあった時に・・・ホラ、和葉ちゃんも会ったことのある、大和勘助警部や上原由衣刑事と幼馴染らしいよ!」

「ホンマに?」

「なんか大和警部に高明(コウメイ)って呼ばれてて、ホントに”諸葛亮孔明”みたいに頭キレッキレなんだから!」



孔明か・・・・
そういえば、警察学校時代にもそんな話をしたことがあるような・・・・


ってことは、やっぱりこの人・・・・・




諸伏警部を見ていると、「何か私の顔についてますか?」と不審に思われてしまった。

『あ、いえ・・・・何でもないです。ただ、知り合いに似ているなと思っただけですので・・・・・』

「そうですか」




諸伏警部が宝石に向き直ると、ふぅ・・・と息をつく。


「ったく・・・何してんだよ」

『いやぁ・・・・やっぱり、ヒロのお兄さんで間違いないなって思ってさ・・・・』

「ま、そうだろーな。諸伏っつー名字で長野県警で、孔明みてェな人なんて早々にいねェしな。俺はどっちかっつーと、関羽の方が好きだけど・・・・」

『いや、今三国志関係ないから』

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セカイ(プロフ) - 月見だんごさん» コメントありがとうございます!これからの恋愛模様もお楽しみください✨ (3月22日 22時) (レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
月見だんご - とても面白かったです✨更新楽しみに待ってます😆 (3月21日 8時) (レス) id: 3095a46f05 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セカイ | 作成日時:2024年3月10日 14時

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