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FILE.408 キッドVS高明 狙われた唇 ページ34

―――1週間後


『「”妖精の唇(フェアリー・リップ)”?」』

「ああ、世界最大級のコンクパール。長細いピンク色の真珠だよ」

「だよって・・・・オイオイ、まさか・・・・」

「そのまさかだよ。オメェらを呼び出したんだから、大体予想はついてるだろ?」



登庁するや否や、中森警部とその部下達がぞろぞろと捜査一課に入ってきた。朝から何事かと思っていると、私と松田の前で立ち止まった。
中森警部が来るってことは・・・・・と、大体の見当はついたが、こっちの話を一切聞かずに連れ出され、わたし達は車に押し込められた。

そして、どこかに向かっている車内で問い詰めた結果が、これだった。



「ああ・・・怪盗キッドだろ?」

「その通りだ。あのジイさんが。ド派手にキッドに喧嘩をふっかけたんだよ」

『そ、そうなんですか・・・・』

「毎度毎度懲りねーなァ」

「そんで、今回もオメェらの力を借りてェつーから、連れ出したってワケだ」

『・・・・なるほど』



まあ、前回<ひまわり>を守った時、結構出しゃばっちゃったからな・・・・期待されてるんだろうなとわかる。ただ、株を上げてどーすんだって話だけど。







「んで、その宝石の展示はいつから?」

「今日だ」

『「今日!?」』

「1週間前にジイさんが警視庁に来た時に、警備体制について話し合ってな。ホントはオメェらにも参加して欲しかったんだが、事件の捜査で出払ってるって目暮のタヌキに言われてよォ。なら、次の日にでも伝えようと思ってたんだが、次の日もその次の日も出払ってるって・・・・・で、気付いたら展示当日になってたっつーワケだ」

『な、なるほど・・・・』


確かにこの1週間は、奥多摩で事件があったりして、常に出払ってたかも・・・なんか申し訳ない。



「それで?今回はどういう警備体制なんだ?」

「それは・・・・見たらわかるよ」


意味を持たせた言い方に疑問を覚える。
ってことは、何か策があるんだろーな・・・




中森警部から説明を受けていると、いつの間にか舞台である鈴木大博物館に到着していた。そして、わたし達は今回の警備体制を展示室で初めて知るのだった。

FILE.409 キッドVS高明 狙われた唇→←FILE.407



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セカイ(プロフ) - 月見だんごさん» コメントありがとうございます!これからの恋愛模様もお楽しみください✨ (3月22日 22時) (レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
月見だんご - とても面白かったです✨更新楽しみに待ってます😆 (3月21日 8時) (レス) id: 3095a46f05 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セカイ | 作成日時:2024年3月10日 14時

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