FILE.379 裏切りのホワイトデー ページ4
松田side
「確か・・・・倒れた後に最初に駆け寄ったのって・・・・・」
「お、奥さんです。社長さんの顔の傍にしゃがみこんで言ってました。”ちょっとなーに?あなた・・・今回の寸劇はミステリー?”――――って・・・・」
「まさかその時毒を、直接口の中に入れたというのかね!?」
おっさんは自信満々に「ええ」と答えた。
それがホントなら犯行は可能だろーけど・・・・・
「つまり、これは寸劇の内容を知っていたであろう、奥さんにしか出来ない犯行で―――――」
「あらあら。名探偵ともあろうお方がそんな迷いごとを・・・・」
「「え?」」
振り向くと、身体検査が終わったのかA達が戻ってきていて、オバさんが俺達の会話に口を挟んできた。
「その時あなたは壇上にいて見えなかったのかもしれませんが、倒れた後主人はピクリともせず、口からは何も聞こえてはきませんでした。もし本当にその時に私が毒を飲ませたのなら、主人は苦しくてもがき、呻き声をあげたんだじゃないかしら?」
「オイ、蘭!どうだったんだ?お前傍にいたんだろ?」
「お、奥さんの言う通り、全然動かなくてホントに亡くなってるみたいだったよ?」
傍にいた空手の姉ちゃんがそう言うなら、間違いねェか。にしても・・・・このおっさんって、ホントにボウズのお陰なんだな・・・・
下に視線を落とすとボウズと目が合って、俺の考えていたことが伝わったのかアハハ・・・と苦笑した。
その時、突然おっさんが「熱っちーーーー!!!」と叫びながら、片手を振り上げた。
「ちょっと!吸い殻どこに飛ばしちゃったのよ!?」
手に息を吹きかけるおっさんの様子を見て、ダメだこりゃ・・・・と思った。
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セカイ(プロフ) - 月見だんごさん» コメントありがとうございます!これからの恋愛模様もお楽しみください✨ (3月22日 22時) (レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
月見だんご - とても面白かったです✨更新楽しみに待ってます😆 (3月21日 8時) (レス) id: 3095a46f05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セカイ | 作成日時:2024年3月10日 14時