FILE.402 本庁の刑事恋物語8 左手の薬指 ページ27
入口のドアにも窓にも鍵が掛かっていて、室内で諸口さんは青酸系毒物入りのコーヒーを飲んで亡くなっていた。その左手には、一つしかないこの部屋の鍵。唯一開いていたのは、子供がやっと通れる換気窓だけ。
これだけだど、この別荘にいた他の人達に疑いをかけないようにして、ジサツしたともとれるけど・・・・問題は鍵を持っていた左手の中指にはめられた指輪が、上下逆さまにはまっていたこと・・・・・
『腑に落ちないわね・・・・穴吹さんの言う通り、諸口さんがこの指輪をあまり外したことがなく、つけ間違えるようなズボラな性格じゃなかったことを踏まえると、誰かが諸口さんを毒殺した後、何らかの理由で指輪を外し、はめ直す際に上下を間違えたとしか見えないけど・・・・』
独り言のようにブツブツと呟いていると、「ひょっとしたらさー、そのおじさん・・・」とコナンくんが口を挟んだ。
「お裁縫してたからなんじゃないの?」
『「さ、裁縫?」』
「ホラ、この前学校に持っていく雑巾を作ってもらった時、蘭姉ちゃんも指輪してたよね?」
「それって・・・指ぬきのこと?」
「アレをつけてると、針の穴に糸を通しやすいんでしょ?」
「違うわよ〜!指ぬきは、針の背を押さえつけるためにつけるものでね・・・・」
「なーんだ!ボクてっきりあの指輪をつけて、鍵の穴に何か通したのかなって思っちゃったよ!」
「鍵の穴に・・・何かを通した?」
『だから指輪を・・・・?』
コナンくんのその言葉で何かわかったような気がした。
なるほど・・・・そういうことか!
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セカイ(プロフ) - 月見だんごさん» コメントありがとうございます!これからの恋愛模様もお楽しみください✨ (3月22日 22時) (レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
月見だんご - とても面白かったです✨更新楽しみに待ってます😆 (3月21日 8時) (レス) id: 3095a46f05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セカイ | 作成日時:2024年3月10日 14時