検索窓
今日:86 hit、昨日:1,048 hit、合計:84,411 hit

FILE.396 本庁の刑事恋物語8 左手の薬指 ページ21

『それで?諸口さんがジサツする心当たりはありますか?』

「いえ、特には・・・・」

「全然そんな風には見えなかったっスよね?」

「ああ・・・そうだな・・・・」

「まあ、いろいろ人に言えない悩みとかあったんだろーよ?この間、前の担当だった秋場さんっていう編集さんがジサツしたらしいし・・・・ひょっとしたら、その責任を重く感じていたのかもしれねーなァ」



毛利さんはやっぱりジサツだと睨んでいるらしい。
結論付けるのは早すぎると思うけどな・・・それに、その秋場さんっていう方も気になる・・・・



『とにかく、鑑識さん達が到着するのを待つしかないようね。これが殺人だったなら、どこかに犯人の指紋が残ってるはずだから・・・・犯人が手袋をしたままコーヒーを入れたり、ドアの開け閉めをしていたら、諸口さんも不審がるだろうし、密室になった後じゃ拭き取るチャンスもない。

もちろん、わたし達が来る前にあなた方が何も触っていないならですけど』

「ええ。警察が来るまで入るなと毛利探偵に注意されましたので」

「ジサツで決まりだよ。鑑識まで呼ぶこたァないって!」

『そう言われましてもねェ・・・・・』










松田side


おっさんと話しているAを見ていると、「ねぇ、松田刑事」とボウズが声を掛けてきた。

「気にならない?」

「何がだ?」

「ゆ・び・わ!!」

「〜〜〜〜!?」


言葉にもならない変な声が出た。


「な、何言ってんだ・・・そりゃあ、気にならねェっつったら・・嘘になるけど・・・・・でも今は・・・・・・」


ゴニョニョと尻すぼみながらAを横目で見ると、「違うって・・・」と呆れられた。

「え」

「どこ見てんの?こっちだよ!このおじさんの指輪!彫ってある100って文字が逆さになってるよ!」

FILE.397 本庁の刑事恋物語8 左手の薬指→←FILE.395 本庁の刑事恋物語8 左手の薬指



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (81 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1905人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

セカイ(プロフ) - 月見だんごさん» コメントありがとうございます!これからの恋愛模様もお楽しみください✨ (3月22日 22時) (レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
月見だんご - とても面白かったです✨更新楽しみに待ってます😆 (3月21日 8時) (レス) id: 3095a46f05 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:セカイ | 作成日時:2024年3月10日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。