FILE.388 裏切りのホワイトデー ページ13
「英理おばさん、嬉しくなかったのかな？なんか、顔引き攣ってたけど・・・・」
「大丈夫！あれは笑顔を我慢してる顔！ちょ〜喜んでる証拠だから！」
さっき、毛利さんからのホワイトデーのプレゼントを渡しに、妃さんの弁護士事務所に立ち寄った。わたし達は車の中で待機していたため、実際何があったのかはわからないが、2人の会話から察するに喜んでいたんだろうなと思う。
後部座先にいるコナンくんと蘭ちゃんがそんな会話をしているのを耳にしながら、助手席に座る松田を盗み見る。頬杖をついて窓の外を見ている様子に、小さくを息をついた。
毛利探事務所に到着すると、降りた蘭ちゃんに「黒羽刑事、ありがとうございました」とお礼を言われた。
『どういたしまして。遅くまで付き合わせてゴメンね？』
「いえいえ！こちらこそ・・・・」
『それじゃあ、おやすみ』
「おやすみなさい」
蘭ちゃんがドアを閉めると、車を発進させた。車内は静かになり、エンジン音だけが響く。バックミラーで小さくなっていく2人を確認しながら、彼も蘭ちゃんに渡したんだろうか・・・・・と思考を巡らせる。
ホワイトデー・・・・期待してないなんて言ったら嘘になる。けれど、朝からそういう話をしたり聞いたり見たりしてきたから、あるんじゃないかって思ってしまう。
「・・・・イ」
けど、やっぱり松田がホワイトデーのことを気にしてるワケがないよね。それ以前に知ってるかどうかも怪しいし・・・・・
「オイ！」
いきなり声を荒げられビクッと肩を震わす。
『な・・・何？』
「さっきんトコ曲がんなくてよかったのか？」
『へ？』
辺りを確認すると、警視庁がある方向とは違う方向へ車を走らせていることに気付いた。
『あ、ミスった』
「―――ったく、何やってんだよ。まあ、次の信号で曲がりゃあいいけど」
『・・・そうだね』
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セカイ(プロフ) - 月見だんごさん» コメントありがとうございます！これからの恋愛模様もお楽しみください✨ (3月22日 22時) (
レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
月見だんご - とても面白かったです✨更新楽しみに待ってます😆 (3月21日 8時) (レス) id: 3095a46f05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セカイ | 作成日時：2024年3月10日 14時
