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FILE.368 本庁の刑事恋物語7 ページ43

毛利さんがコナンくんを𠮟りつけようとした瞬間、『待って!』と声を掛ける。

『誘拐犯は合コンで2人がいない時を見計らって侵入し、何かを盗もうとした。だったら、ヤイバーを送ってきた引屋さんはシロ。中身がわからないものを、こんな計画までしてわざわざ実行するはずがない』

「なるほど!その点、六田さんが送ってきた宝くじは、当たったのが自分の続き番号なら、送ったの分の中に当選券があるとわかるってことですね!」

「それなら佐塚さんにも言えるわ。買ったはずの珍品紙幣が紛失したら、将史さんにうっかり送ってしまったかと思ってしまっても、可笑しくはないわね」

『それはないわ』と言うと、高木くんと佐藤さんが口を添えて「え?」と首を傾げる。


『現金書留で送られてくれば、普通はすぐに開けて財布に入れてしまう。その中に珍品紙幣が混じっていても、それはすでに財布の中。侵入しても手に入らないわ・・・・』

「となると、怪しいのは・・・・宝くじを送ってきた六田さんってことに・・・・」

「なワケねーだろ!?俺はくじなんて興味がねェから、捨てちまうかもしれェっていうのによォ!!」

「そうかしら?封を開けずに机の上に置きっぱなし・・・・という可能性だってあるわ!」

「興味がないからなくなっても気にならない・・・当然盗まれたことすら気付かずに済むってことですね」



六田さんが誘拐犯だとうことが急浮上すると「ちょっと待てよ!」と江本さんが待ったをかけた。

「忘れちゃいねェか?浩太がその部屋で見ていたつまんねー野球の試合ってヤツをさァ!俺が六田の家に電話したのは、当日の昼過ぎでその時テレビでやってたのは、メジャーリーグのナイスゲームセレクションだけ!」


そう言うと浩太くんを呼びつけ、「マジでつまんなかったんだろ?」と問いかけた。

「うん、ちっとも面白くなかったよ・・・」

「そらみろ!六田が犯人なワケね――――――」

『・・・・完全試合』

「「え?」」

『そのナイスゲームセレクションは、完全試合だったのよ』



パソコンを操作して、当日のテレビ欄を表示させる。そこには、”メジャーリーグナイスゲームセレクション18”(グレメンス完全試合)と書かれていた。

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作者名:セカイ | 作成日時:2024年2月3日 19時

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