検索窓
今日:1,010 hit、昨日:1,185 hit、合計:87,672 hit

FILE.360 本庁の刑事恋物語7 ページ35

『それにしても引っ掛かる・・・・犯人がそんな手の込む下準備をしてたのなら、何か確実に金目のモノを盗んでいくはず・・・・』

「確かにな。ガキを誘拐するなら2週間前のそん時でも、出来ただろーし・・・・それに、ソイツは郵便物のことも気にしてたんだろ?その中に重要な書類や手紙は?」

「別に何も思い当たりません・・・・・」


その時「お年玉年賀葉書だ!」と毛利さんが声を上げた。

「確か今年の一等はハワイ旅行だ。金券ショップで売れば、それなりの金になる!多分ソイツは、年賀状を出した人間の名と番号を控えていて・・・・」

「それはねーよ!その3人から来た年賀状はここにあるし、ハズレてるから・・・」

「ハ、ハズレ?それはホントですか?」

「はい。ウチに来た年賀状は全てチェックしましたから・・・・」

「そうそう。姉貴は俺と違って、懸賞やクジに目がねェから」

「何よ!アンタこそいい年してカード集めなんかして・・・・子供みたい!」


カード集め?



江本さんを見ると、照れくさそうにしながらハハハと笑った。

「俺も浩太と同じく、ガキの頃からずっと仮面ヤイバーのカード集めは、年くってもやめられなくてよ」


なるほどね。だから浩太くんがもらったカードがレアモノだとわかったのか・・・・



すると江本さんが、これから3人の家に乗り込んでみようと提案をしてきた。どうやら今日は3人とも家でやることがあるらしく、合コンに来なかったみたいだった。


『そうですね。目星はついてるし、行ってみましょう』

「でも、刑事だとバレたら・・・・」

『あくまでも、合コンの帰りに立ち寄ったフリをするの。ここへ来たことは秘密にしてね。それで、相手が妙な素振りをしたら即確保!もし不在だったら、その人が犯人よ!』



蘭ちゃんにそう返すと、続いて毛利さんを見る。


『恐らく毛利さんは顔バレをしてるから、彩さんと蘭ちゃんとここで待機してください。佐藤さんと高木くんは、いざという時のための3人の警護と犯人からの連絡待って』

「あ、ああ」

「いや、でも僕達も・・・・」

『あのねぇ、そんな大所帯でぞろぞろと行ったら、相手に何か勘づかれるかもしれないでしょ?』



高木くんにそう説明していると、「あの、コナンくんは・・・・」と蘭ちゃんに尋ねられた。

『コナンくんは連れて行くわ。いろいろと気が付くし、相手も油断すると思うしね』



ね?と微笑むと、「そ、そうだね」と引き攣った笑みを浮かべられた。

FILE.361 本庁の刑事恋物語7→←FILE.359 本庁の刑事恋物語7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (73 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1804人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:セカイ | 作成日時:2024年2月3日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。