FILE.329 黒鉄の魚影 ページ4
吹き抜けの向こう側にある部屋のうち、一つだけドアが開けっ放しになっていた。あそこか・・・・!
「男が向かっていったのは非常口だ!その先には駐車場がある」
『っていうことは、逃げられるってことね・・・!』
開けっ放しになっている部屋に入ると、コナンくんがバルコニーに出て、下を覗いていた。走る足を止めずにバルコニーに出ると、バルコニーの柵に飛び乗り大きくジャンプをする。
「A・・・・!?」
空中で一回転し狙いを定める。
『はああぁぁぁ!!!』
黒い服の男がいる車のボンネットに拳を突き付け、着地した。
「何ッ!?」
コーンロウの髪形の男の頭を狙ってかかと落としを繰り出すも、ギリギリでかわされてしまう。車の周りを後退しながら移動し、攻撃を避ける男に向かってすかさず拳と蹴りを放つ。
「何だお前は!」
『その子を返してもらうわよ!』
松田side
バルコニーの下で戦うAと男の姿を見ながら、ボウズを問いかける。
「オイオイ・・・・どうなってんだよ!ボウズ!」
「松田刑事!?説明は後で―――――」
その時、横目に何かの光を捉えた。
「ボウズ、あっちの丘に何かないか!?」
「ちょっと待って・・・・・って、ライフル!!」
「クソッ、嘘だろ!?」
俺もボウズもバルコニーを一斉に飛び降りた。
Aside
―――その頃
男に拳を振るうも肘で受け止められ、拳を放たれた。それを後退でかわし左足で蹴りを入れる。それも膝で受け止められると、空中で一回転して回し蹴りを放つ。
だが、すんでのところでかわされ、ナイフを構えられる。
次はどこからくる・・・・!?
思考を巡らせていると、水面蹴りで足を払われ背中から落ちた。
『クソッ・・・・!』
すぐさま両手をついて飛び起き、振り下ろされるナイフをかわす。突いてきたナイフを持っている腕を蹴りで弾く。
『はあッ!!』
そのまま身体を回転させ回し蹴りを放つと足の甲が首元にめり込み、男は車のボンネットに転げ落ちる。すると、男が転げた落ちた先に仲間の車が停まり、そっちへ逃げていく。
『待ちなさい!!』
逃げる男を必死で追いかけた。
松田side
バルコニーを飛び降り、男を追いかけるAを追って全速力で走っていると、ドンッと何かが発射する音がした。
ヤべェ・・・・・!
そしてAに横から飛びついた。
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作者名:セカイ | 作成日時:2024年2月3日 19時