FILE.6 揺れる警視庁 1200万人の人質 ページ8
『今着てるみたい』
「そうか。ありがとな」
礼を言われるなんて思ってもいなかったから、正直驚いた。
ただ、防護服を着ろと言っただけなのに。
でも、松田が素直に礼を言うなんてあまりないことだし、ここは素直に受け取っておこう。
『どういたしまして』
そう言いながら携帯を松田に返した後、マンションを見上げた。
何事もなければいいんだけど・・・・・
そう思っていた時だった。
「どうした！？萩！？」
松田が突然大きな声で萩の名前を呼んだ。
「おい！？返事しろ！！」
「どうした。何かあったのか？」
「わからねェ・・・・ただ、突然焦る声が聞こえてきたから声を掛けたんだが、いくら掛けても反応しなくて―――」
松田から携帯を奪い取り『萩、何があったの！？』と声を掛けるが、耳をすましても萩の声は一向に聞こえてこない。
『お願い！！返事してよ！！！』
次の瞬間、萩がいる目の前のマンションで爆発が起こった。
周囲に大きい音が響き渡り、炎と黒煙が立ち昇る。
『「「は・・・・・」」』
『「「萩ィ！！！！！/萩原ァ！！！！！」」』
嘘でしょ・・・・・・・あそこには萩が・・・・
爆弾のタイマーは止まっているはずなのに、どうして・・・・・
最悪のことなんて考えたくなかった。
だが、視界に入るマンションと携帯から聞こえてくる炎の音で現実なんだと叩きつけられる。
萩・・・・・嘘だよね・・・・・？
現実を受け入れたくない思いで携帯を強く握り締める。
＜・・・・・・イテテ。危なかった〜・・・・＞
その時、松田でも班長でもない声が聞こえた。
それは握り締めている携帯から聞こえてくる。
もしかして・・・・
『・・・・・は、萩？』
＜そうだよ＞
『う、嘘じゃない・・・・よね？』
＜やだな〜、嘘じゃないよ＞
『よかった・・・・・』
萩だとわかった瞬間、握り締めていた力が弱くなった。
本当によかった・・・・生きてて。
『他の隊員も無事なの？』
＜うん。ほかの隊員も含めて全員無事だよ＞
『そっか・・』
＜あ、下に降りる準備しないとだから・・・・＞
『そうだよね。わざわざありがとう。松田には無事だったって伝えておくから』
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うっきー - いつも楽しく拝見させていただいてます！！もしよろしければ警察学校編が見てみたいです🙇🏻♀️ (5月8日 12時) (
レス) id: 42247d2ac2 (このIDを非表示/違反報告)
セカイ(プロフ) - 朽木 桜さん» コメントありがとうございます。返信遅れてすみません。FILE.21の水銀レバーについて原作を読み返してみたのですが、コナンくんが水銀レバーが作動してしまうと言った後に、二種類の液体爆弾について説明をしていたので、原作通りの台詞にしてみました。 (1月12日 22時) (レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
朽木 桜(プロフ) - ファイル21の水銀レバーの回のところを読んでいるのですがコナンくんの水銀レバーの説明が違います。二種類の液体爆弾は花ハロのもので水銀レバーではないです。水銀レバーコナンで調べると説明が出てきますよ！！ (2023年5月4日 22時) (レス) @page23 id: e22cbff476 (このIDを非表示/違反報告)
セカイ(プロフ) - 氷花さん» 返信遅れてすみません。コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2023年5月1日 23時) (レス) @page50 id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
氷花(プロフ) - 続きがとても気になります。更新頑張ってください。 (2022年7月1日 22時) (レス) id: 724789ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セカイ | 作成日時：2022年6月16日 23時
