FILE.43 絶海の探偵 ページ45
「あ、勇気くんのお父さん。私と一緒にいた眼鏡の男の子見ませんでした？」
「・・・・いえ、見てませんねぇ」
「そうですか・・・・失礼ですがこの方は？」
「ああ、妻ですよ。一緒に乗ったんですがどうにも具合が良くなくて・・・・先ほど合流したんです」
「そうでしたか・・・」
いや、納得しないでくれ。コイツの妻なんて死んでも嫌なんだが。
そう思っている間に女の子は戻っていってしまったが、途中で「あ、そういえばここ、立ち入り禁止になったみたいですよ」と”X”に伝えた。
「そうだったんですか。妻の船酔いが治ったら、我々も中に戻ります」
二人が話している間、”X”にバレないよう勇気くんにコッソリ耳打ちした。
『いい？このお姉ちゃんが戻ろうとしたら、スパイだって叫んで？そうしたらお姉ちゃんに向かって一緒に走ってくれる？』
「・・うん」
「じゃあね、勇気くん」
女の子は手を振って引き返そうとすると「お姉ちゃん助けて！この男の人スパイだ！！」と勇気くんが叫び、手を引いて走り出す。
「よせっ！勇気！！そんなことをしていいと思っているのか！？」
勇気くんの足が止まりそうになるが、それでも手を引いて女の子の元まで走った。正直、巻き込みたくはなかったけれどしょうがない。
「この人、ボクの本当のお父さんじゃない・・・・・！！」
泣きながら女の子に向かってそう言った。何かを感じ取ったその子は鋭い目で勇気くんを見つめた。
「本当の・・・・お父さんじゃないのね！？」
「うん、違う！」
女の子の元に辿り着き、勇気くんを再び背の後ろに隠す。
『すみません、少し協力してほしいことがあります』
「・・・・あなたは？」
『私は警視庁捜査一課の黒羽です。この艦のCICというところに警察がいます。その場所に勇気くんを連れて、スパイがいたと伝えてください。私の名前を出せばわかると思いますので』
「その間、あなたは・・？」
『私はすべきことをするまでです。お願いします』
「・・・・わかりました」
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うっきー - いつも楽しく拝見させていただいてます！！もしよろしければ警察学校編が見てみたいです🙇🏻♀️ (5月8日 12時) (
レス) id: 42247d2ac2 (このIDを非表示/違反報告)
セカイ(プロフ) - 朽木 桜さん» コメントありがとうございます。返信遅れてすみません。FILE.21の水銀レバーについて原作を読み返してみたのですが、コナンくんが水銀レバーが作動してしまうと言った後に、二種類の液体爆弾について説明をしていたので、原作通りの台詞にしてみました。 (1月12日 22時) (レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
朽木 桜(プロフ) - ファイル21の水銀レバーの回のところを読んでいるのですがコナンくんの水銀レバーの説明が違います。二種類の液体爆弾は花ハロのもので水銀レバーではないです。水銀レバーコナンで調べると説明が出てきますよ！！ (2023年5月4日 22時) (レス) @page23 id: e22cbff476 (このIDを非表示/違反報告)
セカイ(プロフ) - 氷花さん» 返信遅れてすみません。コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2023年5月1日 23時) (レス) @page50 id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
氷花(プロフ) - 続きがとても気になります。更新頑張ってください。 (2022年7月1日 22時) (レス) id: 724789ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セカイ | 作成日時：2022年6月16日 23時
