FILE.36 絶海の探偵 ページ38
「当然、殺された笹浦さんもスパイの存在を知っていたんですね？」
「もちろん職務柄そのことは・・・」
『職務柄？』
訊き返すと艦長がハッとした表情を浮かべた。
『笹浦さんはどのような仕事を？一等海尉ですから幹部ですよね？』
「笹浦一尉は海上自衛隊若狭地方隊の情報官です」
「情報官！？」
「イージス艦の情報を守る仕事です」
「あ！だからその情報を奪おうとした”X”に殺された・・・・・！」
「じゃあ、笹浦さんの携帯のデータカードを奪ったのも”X”ですね！」
毛利さんの言葉に高木くんが続いた。
「ああ、そうに違いねェ」
「では艦内にいる”X”を探しましょう」
毛利さんと倉田さんが艦長室を出ていこうとすると、探波機をもった男性が二人が入って来た。室内の通信機器を調べるとともに、わたし達の所持品検査も行うとのことだった。
「ねぇねぇ、おじさん」
「ん？何だ？」
コナンくんが毛利さんの腕を叩いて話しかける。
「ボク、カレーのおかわりしてたの忘れてた」
「カレーだぁ〜！？ったく、大体何でお前がここにいるんだ！とっとと出てけ！！」
怒り心頭で少年を通路につまみだすと、コナンくんは駆けて行ってしまった。
まぁ毛利さんの言う通りなんだけど・・・
でもコナンくんなら何かわたし達が知らないことを知っているような気がした。根拠はないけど、頭は切れるみたいだし、子供じゃないような素振りとか口調をする時があったよね・・・・
時間があれば話しかけてみようかと密かに思った。
しばらくして、哨戒ヘリでやってきた京都府警の綾小路警部と車折刑事と合流した。
「京都府警の方達には来て早々申し訳ありませんが、捜査の結果を教えていただきたい」
「もちろんです、艦長はん。ここに来る前、笹浦はんが殺されるまでの足取りを調べさせてもらいました」
「笹浦はんが今朝5時半頃、舞鶴港の崖の上で日の丸の旗を振ってんのを観光船の職員が目撃してます」
「何で笹浦一尉がそんなことを・・・・」
艦長が呟くと、綾小路は「それはわからしませんが・・・」と口を開いた。
「一番気になる足取りは昨日です。笹浦はんは海自の若狭基地であなたの取り調べを受けてはりますね。関口はん？笹浦はんを取り調べた理由は何なんどす？」
「そ、それは・・・・」
関口さんはまた口籠り、毛利さんはその様子をみて舌打ちをした。
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うっきー - いつも楽しく拝見させていただいてます！！もしよろしければ警察学校編が見てみたいです🙇🏻♀️ (5月8日 12時) (
レス) id: 42247d2ac2 (このIDを非表示/違反報告)
セカイ(プロフ) - 朽木 桜さん» コメントありがとうございます。返信遅れてすみません。FILE.21の水銀レバーについて原作を読み返してみたのですが、コナンくんが水銀レバーが作動してしまうと言った後に、二種類の液体爆弾について説明をしていたので、原作通りの台詞にしてみました。 (1月12日 22時) (レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
朽木 桜(プロフ) - ファイル21の水銀レバーの回のところを読んでいるのですがコナンくんの水銀レバーの説明が違います。二種類の液体爆弾は花ハロのもので水銀レバーではないです。水銀レバーコナンで調べると説明が出てきますよ！！ (2023年5月4日 22時) (レス) @page23 id: e22cbff476 (このIDを非表示/違反報告)
セカイ(プロフ) - 氷花さん» 返信遅れてすみません。コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2023年5月1日 23時) (レス) @page50 id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
氷花(プロフ) - 続きがとても気になります。更新頑張ってください。 (2022年7月1日 22時) (レス) id: 724789ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セカイ | 作成日時：2022年6月16日 23時
