FILE.32 絶海の探偵 ページ34
「そういえばよォ、毛利ってあの毛利か？」
ヘリの中で唐突に松田が口を開いた。
『あの毛利なんじゃないの？探偵の・・・・』
「そうですよ。眠りの小五郎って言われている毛利小五郎です。確か目暮警部の元部下だったような・・・・」
『ということは、元刑事ってことね』
「ええ。射撃の名手だったみたいなんですけど・・・・」
射撃の名手か・・・・
確か警察学校時代に教官がそんなことを言っていたような・・・・・
そんなことを考えているとイージス艦”ほたか”の飛行甲板にヘリコプターが着艦した。
「警視庁の目暮です。海上保安庁若狭保安部の方々と同乗させていただきました」
「ご苦労様です。艦長の立石です」
艦長と名乗った立石さんとその隣にいた警務官の関口さんが敬礼をし、わたし達も続いて挨拶をした。
「警備課の倉田です」
「刑事課の宗川です」
若狭保安部の二人も挨拶を交わし、立石艦長を先頭に艦の中へと向かった。
ミーティングルームへと案内され、毛利さんから事件の詳細を聞いた。
左腕の遺体は若狭地方隊の笹浦一等海尉のもので腕時計5時半で停止していた。カレンダーの前日が少し見えていることから、午前ということが推測される。笹浦さんはイージス艦に乗ることもあるが、今回はシフトに入っていないそうだ。
切断面は鋭利な刃物を使用したものではなく、傷口から察するに生活反応はなかった。
そして、胴体は若狭湾の造船所で発見されたと京都府警から連絡があった。左腕はわたし達が到着する前にイージス艦の哨戒ヘリで大学に送られ、解剖が始まっているらしい。
遺体は舞鶴港を出たすぐの海中にあり、注排水装置を作動した時に遺体は海水と共に吸い込まれたが入口に引っかかり、左腕だけが切断され船内のフィルターに残ったというのが毛利さんの推理だった。
また、今日に限ってイージス艦の航海体験で一般客が乗船しているため、詳しい捜査が出来ていないとのことだった。
「現在、一般客は？」
「食堂で食事をとっています」
「では、今のうちに公開エリアの捜査を進めた方がよさそうですね」
宗川さんが提案すると関口さんは眉をひそめた。
「しかし、笹浦一尉の遺体は若狭湾の造船所で発見されたと聞きましたが・・・・」
『出港前に注排水装置に引っかかっていた可能性もありますので。念のためです』
「・・・・・わかりました。ご案内します」
渋々ではあるが、艦長の了承を得て甲板に向かうことになった。
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うっきー - いつも楽しく拝見させていただいてます！！もしよろしければ警察学校編が見てみたいです🙇🏻♀️ (5月8日 12時) (
レス) id: 42247d2ac2 (このIDを非表示/違反報告)
セカイ(プロフ) - 朽木 桜さん» コメントありがとうございます。返信遅れてすみません。FILE.21の水銀レバーについて原作を読み返してみたのですが、コナンくんが水銀レバーが作動してしまうと言った後に、二種類の液体爆弾について説明をしていたので、原作通りの台詞にしてみました。 (1月12日 22時) (レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
朽木 桜(プロフ) - ファイル21の水銀レバーの回のところを読んでいるのですがコナンくんの水銀レバーの説明が違います。二種類の液体爆弾は花ハロのもので水銀レバーではないです。水銀レバーコナンで調べると説明が出てきますよ！！ (2023年5月4日 22時) (レス) @page23 id: e22cbff476 (このIDを非表示/違反報告)
セカイ(プロフ) - 氷花さん» 返信遅れてすみません。コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2023年5月1日 23時) (レス) @page50 id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
氷花(プロフ) - 続きがとても気になります。更新頑張ってください。 (2022年7月1日 22時) (レス) id: 724789ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セカイ | 作成日時：2022年6月16日 23時
