FILE.28 ページ30
『ふへ〜・・・やっと終わった・・・・』
キーボードから手を離し、デスクに頭を突っ伏した。
辺りを見渡せば誰一人として残っていなかった。
あの後、白鳥くんの意識が回復したとの報せを受け、みんなでお見舞いに行った。
特に後遺症も残らないみたいだったが、復帰できるのはまだ先らしい。
まぁ、爆発に巻き込まれたのだからすぐには復帰できないのはわかっていたけど、とりあえず意識が回復して安心した。
お見舞いをして本庁に戻って来た時にはとっくに日は沈んでいた。
帰ろうと思った矢先、目暮警部に捕まり報告書の作成を頼まれた。
何でも今回の事件の報告書を明日の朝に提出して欲しいらしい。
全く・・・・上が考えていることはわからない。
大きな事件だったからしょうがないと自分自身に言い聞かせ、報告書の作成に取り掛かったのだ。
『そろそろ帰るか・・・・・』
帰宅準備をしようとするとドアの開く音がした。
振り向くと、帰ったはずの松田が部屋に入ってきた。
「まだ残ってたのかよ」
『しょうがないでしょ？朝一で必要って言われちゃったんだから・・・・・っていうかそっちこそ残ってたんだ』
「ああ。一服してたからな」
『そーですか』
準備を終えて立ち上がりパソコンの電源を落とした。
『私もう帰るけど、どうする？』
「じゃ、俺も」
部屋の電気を消して鍵を閉める。
後は警備員に任せればいいや。
廊下には二人の靴音が響く。
『もしかして待っててくれた？』
「・・んなわけねーよ」
そういう松田の耳はほんのり赤く染まっている。
「んだよ？」
『・・・べっつにー』
「いいか、待ってなんかねーからな。勘違いすんなよ！」
『ハイハイ』
適当にあしらうも心の中では、29にもなって好きな人に素直になれないとかヤバすぎる・・・・と思っていた。
幼馴染のままズルズルと来てしまったから、今更こ・・・告白するとか恥ずかしすぎて無理。
このままの関係でいた方がいいかもしれないけど、好きという想いに蓋をするなんて出来ればしたくない。
ただ、コイツモテるからな〜・・・と気付かれないように視線を送る。
好きな人とかいるんだろうか。いや、いない方が可笑しいよな。
というより彼女いるのかな・・・・
いつまでたっても勇気が出せない自分自身に腹が立ちながら、廊下を歩いたのだった。
FILE.29→←FILE.27 揺れる警視庁 1200万人の人質
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うっきー - いつも楽しく拝見させていただいてます！！もしよろしければ警察学校編が見てみたいです🙇🏻♀️ (5月8日 12時) (
レス) id: 42247d2ac2 (このIDを非表示/違反報告)
セカイ(プロフ) - 朽木 桜さん» コメントありがとうございます。返信遅れてすみません。FILE.21の水銀レバーについて原作を読み返してみたのですが、コナンくんが水銀レバーが作動してしまうと言った後に、二種類の液体爆弾について説明をしていたので、原作通りの台詞にしてみました。 (1月12日 22時) (レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
朽木 桜(プロフ) - ファイル21の水銀レバーの回のところを読んでいるのですがコナンくんの水銀レバーの説明が違います。二種類の液体爆弾は花ハロのもので水銀レバーではないです。水銀レバーコナンで調べると説明が出てきますよ！！ (2023年5月4日 22時) (レス) @page23 id: e22cbff476 (このIDを非表示/違反報告)
セカイ(プロフ) - 氷花さん» 返信遅れてすみません。コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2023年5月1日 23時) (レス) @page50 id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
氷花(プロフ) - 続きがとても気になります。更新頑張ってください。 (2022年7月1日 22時) (レス) id: 724789ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セカイ | 作成日時：2022年6月16日 23時
