FILE.27 揺れる警視庁 1200万人の人質 ページ29
引き金を引いた瞬間、身体が傾いた。
身体は重力に逆らえず、地面に叩きつけられる。
何が起きたのかわからず、目を開けるとそこには息を切らした松田がいた。
『ま、松田・・・・』
「何やってんだよ・・・・”誇りと使命感を持って国家と国民に奉仕し人権を尊重して公正かつ親切に職務を執行する”のが警察だって、警察学校で習ったろ・・・・」
『だって・・だって・・・・・』
松田の顔を見ると自然と涙が出てきた。
松田は特に言うわけでもなく私の頭を自分の胸に押し当てた。
その瞬間、涙が一斉に溢れてきた。
張りつめていた緊張が解け今までのことを思い出してしまい、嗚咽が止まらない。
言葉は掛けてくれないものの泣き止むまで同じ状態でいてくれた。
『あの・・・・』
からっきし泣いた後、松田に声を掛けようとした時だった。
「おい、何だ今の銃声は！？」
目暮警部が駆け込んできたことに驚き二人ですぐさま立ち上がる。
「あ、いや・・・・」
『威嚇で一発だけ・・・』
爆弾犯は近くでノビていたところを現行犯逮捕された。
私が放った弾丸は、爆弾犯が立っていた頭の位置くらいの壁にめり込んでいた・・らしい。
巡回していた警察車両のパトカーも聞こえなくなり、集まった警察もいなくなり始めた。
「逮捕できてよかったな」
『うん。これで連続爆弾事件も一件落着したし、わたし達も戻ろう』
回してもらった車に乗るため裏路地から出た時だった。
「おーい！二人ともォ！！」
少し離れたところから萩が手を振る姿を見えた。
「爆弾犯逮捕したんだって？」
「まあな」
「すっげーよ！やるな二人とも！！そういえば、近くにいた警察が話してたのが聞こえたんだけどよAちゃん撃ったんだって？」
『ま、まあ。威嚇射撃で一発・・・・・・ね』
泣いたことを言わないで欲しいため、松田に目配せすると感じ取ってくれたのか「ああ。してたな」とノッてくれた。
「でも、威嚇射撃にしてはギリギリの位置だったよな」
「ギリギリ？」
松田は笑みを浮かべながら言うものだから萩が食い付いてしまった。
ノッてくれるわけないよね。気のせいだった。
『松田、乗らないとおいていくわよ？』
にっこりスマイルをすると「・・・・怖ッ」と小さく漏らした。
『何か言った？』
「イッテナイデス」
もう少し喋りたかったものの、これ以上この場にいると松田の口が滑りそうだと思い、半強制的に萩とわかれた。
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うっきー - いつも楽しく拝見させていただいてます！！もしよろしければ警察学校編が見てみたいです🙇🏻♀️ (5月8日 12時) (
レス) id: 42247d2ac2 (このIDを非表示/違反報告)
セカイ(プロフ) - 朽木 桜さん» コメントありがとうございます。返信遅れてすみません。FILE.21の水銀レバーについて原作を読み返してみたのですが、コナンくんが水銀レバーが作動してしまうと言った後に、二種類の液体爆弾について説明をしていたので、原作通りの台詞にしてみました。 (1月12日 22時) (レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
朽木 桜(プロフ) - ファイル21の水銀レバーの回のところを読んでいるのですがコナンくんの水銀レバーの説明が違います。二種類の液体爆弾は花ハロのもので水銀レバーではないです。水銀レバーコナンで調べると説明が出てきますよ！！ (2023年5月4日 22時) (レス) @page23 id: e22cbff476 (このIDを非表示/違反報告)
セカイ(プロフ) - 氷花さん» 返信遅れてすみません。コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2023年5月1日 23時) (レス) @page50 id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
氷花(プロフ) - 続きがとても気になります。更新頑張ってください。 (2022年7月1日 22時) (レス) id: 724789ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セカイ | 作成日時：2022年6月16日 23時
