FILE.12 揺れる警視庁 1200万人の人質 ページ14
別の捜査の帰り道、偶然出会った佐藤さんと少年探偵団のみんな、そしてこども達の保護者の阿笠さんとともに本庁へ戻ろうとしている途中、白鳥くんと高木くんに会った。
「あれ、黒羽刑事と松田刑事も一緒ですか？」
『ええ、さっきそこでね。あなた達はどうだった？』
「一応店内を調べたんですが・・・」
「どうやらガセネタだったようで・・・」
『そうだったのね』
「だったら後で由美とカラオケに行くんだけど4人も行く？」と佐藤さんが誘ってくれたが、高木くんを除く私と松田、白鳥くんは断った。
「今日はそういう風に気分になれないんで僕は遠慮しておくよ」と言いながら、白鳥くんは近くに停めてあった車に乗り込んだ。
さっき紹介してもらったコナンという少年は高木くんに何やら尋ねていた。
「ねぇ、何の捜査でここに来てたの？」
「爆弾を仕掛けたって変な予告電話があってね。今日は7年前と3年前の爆弾事件と同じ11/7だから一応来てみたんだけど・・・」
あの事件に関与している者は皆、爆弾予告が届いた瞬間、警戒を余儀なくされた。
実際はガセネタみたいだったが。
3年前のあの日以来、11/7は何が起こるんじゃないかと思いながら過ごしている。
2年前と1年前は何事もなく過ごせたのだが、今日は朝から嫌な予感がしてならない。
何事もなく終わればいいのだけれど・・・・
その願いもむなしく、間もなくして大きな音がした。
振り向くとさっき白鳥くんが乗った車が炎をあげていた。
『し、白鳥くん！？』
急いで車に駆け寄り運転席側に周ると、運転席のドアがなかった。
そして、白鳥くんの姿も見当たらない。
一体、どこに・・・・？
「き、危険です。は、早くその車から離れて・・・・・」
後方を見ると、白鳥くんが頭から血を流して倒れていた。
かぶさっていた運転席のドアをどかしながら、二人に指示を出す。
『佐藤さんと高木くんはすぐにこの道を封鎖して救急車を！』
「「は、はい！！」」
「でも、喋れるんなら大丈夫じゃねーか・・・？」
『いや、右側頭部から出血し左の手足が麻痺している。これは多分・・・・』
『「急性硬膜下血腫」』
気付けば茶髪の女の子と同時に呟いていた。
『・・よく知ってるわね』
「前テレビでやっていたのを思い出しただけよ。それより早く病院へ連れて行かないとヤバいわよ」
「とにかくガソリンに引火したら二次爆発が起きかねェぞ。救急車が来るまで車から離そうぜ」
『そ、そうね・・・』
FILE.13 揺れる警視庁 1200万人の人質→←FILE.11 揺れる警視庁 1200万人の人質
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1488人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うっきー - いつも楽しく拝見させていただいてます！！もしよろしければ警察学校編が見てみたいです🙇🏻♀️ (5月8日 12時) (
レス) id: 42247d2ac2 (このIDを非表示/違反報告)
セカイ(プロフ) - 朽木 桜さん» コメントありがとうございます。返信遅れてすみません。FILE.21の水銀レバーについて原作を読み返してみたのですが、コナンくんが水銀レバーが作動してしまうと言った後に、二種類の液体爆弾について説明をしていたので、原作通りの台詞にしてみました。 (1月12日 22時) (レス) id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
朽木 桜(プロフ) - ファイル21の水銀レバーの回のところを読んでいるのですがコナンくんの水銀レバーの説明が違います。二種類の液体爆弾は花ハロのもので水銀レバーではないです。水銀レバーコナンで調べると説明が出てきますよ！！ (2023年5月4日 22時) (レス) @page23 id: e22cbff476 (このIDを非表示/違反報告)
セカイ(プロフ) - 氷花さん» 返信遅れてすみません。コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2023年5月1日 23時) (レス) @page50 id: 220b9e6626 (このIDを非表示/違反報告)
氷花(プロフ) - 続きがとても気になります。更新頑張ってください。 (2022年7月1日 22時) (レス) id: 724789ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セカイ | 作成日時：2022年6月16日 23時
