ひとひら

moment 41 ページ42

夢を見た。






顔は見えなかったけど、



きっと僕の大切な人なんだなって




そう思う女の人が、小さな赤ちゃんを



抱っこしてあやしながら微笑んでる夢。



隣に並んでいる




僕より少し小さいその女の人は









顔は見えなくて、









でも絶対絶対紛れもなく








girlなんだ。









根拠なんてどこにもないけど、









何故かそこに強く自信があった。






気づいた次の瞬間場面が変わって、






今度は真っ白な天井が視界に入った。





「陸さん！！」






目が覚めて、壱馬から聞いた話だと





girlがいなくなって丸三日間





ずっと眠っていたらしい。






高熱でうなされてたって。







幸い生放送とかの仕事はなくて





取材とかだったけれど、





沢山の人に予定をずらしてもらったのは




紛れもない事実で。





それと同時に今、僕のそばにgirlは






いないんだってことを実感する。







ちゃんと、ちゃんと迎えに行けるように





girlの彼氏だって堂々と守れるように





こんな弱いままじゃなくて




強くなろう。






夢のことはこの時には半分忘れかけてたけど、






なぜだかそう決意させられたことだけ





今でもすごく覚えてる。

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