ひとひら

moment 36 ページ37

自然に目が覚めて、隣で眠る




りっくんの寝顔を見る。






口半開きで幸せそうに





眠ってるりっくん





りっくんの体温がこんなにも近くにあって、






安心してるみたいに寝てくれてるのが







なんか嬉しくて、、





そんな寝顔を見ながら、








テレビをつけて、朝ごはんを作る。







そのニュースを見るまでは平気だったの。





きっと私達なら大丈夫って思ってたの









「THE RAMPAGE のRIKUさんに




初めての熱愛報道」






言葉だけなら、昨日りっくんが言ってくれたことを





信じられてたかもしれない





そこで止まればよかったのに







人って変なとこに好奇心旺盛だよね、、









スマホのタイムラインに入ってきた









その言葉を目にしたらもう止まらなかった









仲良さげに笑って、









女の人の腰に手を回してる写真。









りっくんが私にだけ見せてくれてた寝顔、








欲張りだって、分かってる





りっくんにホントのこと聞くべきなのはわかってる







でも馬鹿な私はそれが出来なくて、








泣きながら、嗚咽を堪えながら、








りっくんに朝ごはんを作って、







手紙を書いて、









りっくんが誕生日にくれたキーケースに入った









合鍵を置いて、荷物をまとめて









家を飛び出した。

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