ひとひら

moment 33 ページ34

頭は冷静なのに、



心が先に歩いてるみたいに



りっくんへ思いをぶつけてしまった私。






あーあ、私絶対今顔ブッサイク





涙を拭きながら、りっくんに



ずっとずっと抱えてきた想いをぶつけたら




次の瞬間私の視界はりっくんの顔で




埋め尽くされた









キス、されてるんだ。






唇が離れると、りっくんは





「俺も、girlが好き。
でもね、今すぐは無理なんだ。
かっこいい姿でgirlの彼氏にしてほしいから
少しだけ、待っててくれる？」




そういって、綺麗な涙を流しながら



私の目を見てちゃんと伝えてくれるりっくん









気持ちを言えただけでおっきな進歩なのに




りっくんが好きって、私を好きって



言ってくれる日が来るなんて夢みたいで、、





きっとりっくんにはなにか事情があるんだって




そう思って、私は待つことにするの。









でもやっぱり、それだけじゃ辛いみたい。







欲張りだよね。






そう思うのはそれから少し経ってからのこと。

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