ひとひら

moment 25 ページ26

「ねえ、陸くんと話してみたら？」


そういうエリさん


「無理です、なんかもう臆病になりすぎて、
いつからこんな弱くなったんだろ、私」




りっくんに出会うまで恋が、幸せで


でも、こんな辛いものなんだって知らなかった。





エリさんはその間もずっと頷きながら



黙って話を聞いてくれて





「恋って難しいよね、好きになるのは簡単だけど、そこから一歩踏み出すのは勇気がいる事だし、
踏み出してみても、終わっちゃうことだってある 」



「でもね、全部が全部、無駄なことなんてない
これ言ったことないかもだけど、
実はね、私から告白したの」





「え？オーナーにですか！？」





「うん笑 出会った頃、お互い相手と別れたタイミング同じで、なんか傷を舐め合うみたいだけどね？笑
週に一回2人で出かけてるうちに、
一緒に過ごすのが、ほんと楽しくて、楽で
幸せで、あ、この人に出会うために今までいきてきたのかもって笑 それからどんどん好きになってって告白したの笑」



知らなかった、、








「だから、勇気出すのは怖いことだけど、
大切ならちゃんと、言葉に出してみること。
もし、振られたとしても私が慰めてあげるから！
行っておいで？陸くんのところ」





そういうと、大好きな笑顔で



笑いながら抱きしめてくれるエリさん








少しだけ、あと少しだけ、勇気を出して、




りっくんに好きだよって言ってみようかなって




そう思えた

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